2023-10-21から1日間の記事一覧

安西冬衛 モダニズム詩に隠されたロマンティシズム 冨上芳秀

1989年10月、未来社から刊行された冨上芳秀(1948~)の評論集。 安西冬衛の作品と最初に出会ったのは、私が自覚的に詩を書き始めた頃であるから、もうかれこれ十八年以上も前のことである。有名な「春」と「軍艦茉莉」の印象は強烈なものがあった。その後、…

餘燼のように 高木なお詩集

1984年2月、七月詩の会から刊行された高木なお(1920~)の詩集。装本は倉本修。七月叢書。著者は北海道未唄市生れ、刊行時の住所は大阪市阿倍野区。 大阪文学学校の存在を息子に教わったのは七年も前のことでした。私にはものごとを書いて表現するなど思い…

夜舞うデカダンス 光谷美喜子 長谷川まり

1985年8月、沖積舎から刊行された光谷美喜子(詩)と長谷川まり(人形)の作品集。装幀は藤林省三。 目次 夜舞うデカダンス ピグマリオン ピグマリオン (dub) ピグマリオン (in fear of dub) 憂鬱 死 海 発狂テレグラム 色に悲話あり 病的感傷癖 バッハへの…