1999年11月、夢人館から刊行された小柳玲子(1935~)の第8詩集。装幀は林立人。ゆめひと詩篇6。
石原吉郎 いしはら よしろう(一九一五~一九七七) 詩集「サンチョ・パンサの帰郷」、評論集「望郷と海」ほか。
遠藤昭己 えんどう あきみ(一九四一~) 詩集「ひとつの歌」。
勝野睦人 かつの むつと(一九三六~一九五七) 最も若く逝った詩友。ライナ・マリア・リルケの著作に深く心酔していた。 遺稿詩集と書簡集。
小長谷静夫 こながや しずお(一九三三~一九九〇) 詩集「地中海を見に行こうよ」、「坂の日」、「日々の跡地」ほか。
嵯峨信之 さが のぶゆき(一九〇二~一九九七)詩集「愛と死の数え歌」、「小詩無辺」ほか。
相良平八郎 さがら へいはちろう(一九三一~一九九五)詩集「博物詞拾」、「地霊遊行」、「飛ぶ少女」ほか。
澤村光博 さわむら みつひろ(一九二一~一九八九) 詩集「火の分析」、評論集「詩と言語」(意味場論)ほか。
瀬沼孝彰 せぬま たかあき(一九五四~一九九六) 詩集「小田さんの家」、遺稿詩集「夢の家」ほか。
高橋秀一郎 たかはし しゅういちろう(一九三七~一九九一)詩集「鬼灯が……」、評論集「破壊と幻想―萩原恭次郎私論」ほか。
長谷川泰子 はせがわ やすこ 一九九四年、鎌倉の養老施設で死去した旨伝え聞く。晩年よく私の画廊を訪ねてきた。
藤本直規 ふじもとなおき(一九五二~)詩集「解体へ」、「別れの準備」ほか。
水沼靖夫 みずぬま やすお(一九四一~一九八五)詩集「工人」、「遠心」、「水夫」ほか。
好川誠一 よしかわ せいいち(一九三四~一九六五) 遺稿詩集「海を担いで」
敬称略・あいうえお順
(「覚えがき」より)
目次
- 驢馬を飼う
- 驢馬とじゃがいも
- 三本立ての夢
- 若くねむりし
- 晩夏
- 夜のおっとせい
- 夜明けの山羊
- 夕焼けだより
- 帰宅
- 壁の中のひと
- えんどうさんのキツネ
- 立冬の日の猫
- きつね雨
- 夏至
- 月いろの旗
- いま家をもつものは
- 秋彼岸
- 遠い家 遠い戦死
- ざくろ
- 秋
- 日ごとの事件
- 雲が丘の夏
- 笑い猫
- 新年
覚えがき