1951年8月、早川書房から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。
目次
Xへの獻辞
I 詩
- 沈默・北村太郎
- 墓地の人 微光 センチメンタル・ジャアニィ二篇 雨
- 希望・三好豊一郎
- 囚人 青い酒場 Magic Flute 再び! 夜の沖から 交感 空 避雷針、或は瀕死の夢窓 われらの五月の夜の歌 防衛と意味 夢の水死人 希望 手
- 橋上の人・鮎川信夫
- 死んだ男 アメリカ 白痴 繋船ホテルの朝の歌 橋上の人
- 冬・栗山脩
- 手記・高橋宗近
- 難破スル陸地ニツイテ 死ノ黒イ洋傘ノ影ニツイテ 縊レ死ヌ太陽ニツイテ 砲弾ト夜明ケニツイテ 夜ノ壁ト煉瓦トニツイテ 月光部屋ニツイテ 朔風ニツイテ 秋ニツイテ 雨季ニツイテ
- 君は死にさえしなかつた・堀越秀夫
- 幻影の時代・木原孝一
- 期待 幻影 幻影の時代二篇
- 虚しい街・森川義信
- 衢にて 勾配 壁 廢園 虚しい街 あるるかんの死
- 市民の憂鬱・黒田三郞
- あなたの美しさにふさわしく 母よ誰が 時代の囚人 お金がなくて 自由 體驗 聲明 歳月 豫見 小さな椅子 愚かなからくり三篇 我等の仲間 死の中に
- 薔薇・疋田寛吉
- 戰爭・中桐雅夫
- 弔詞(シドニイ・キイズに) 戦争 終末 過去 白日 幹の姿勢 一九四五年秋二篇 禿山の一夜 鉛の腕 合唱 新年前夜のための詩
- 正午・田村隆一
- 坂に關する詩と詩論 目撃者 腐刻畫 秋聲 黄金幻想 冬の音楽 沈める寺 皇帝再會 部屋 一九四〇年代・夏 イメエジ 正午
II エツセイ
現代詩とは何か・鮎川信夫
1詩人の條件
2幻滅について
3祖國なき精神
4なぜ詩を書くか
5詩と傳統
6詩への希望
詩人と權力・黒田三郞
破滅的要素(スペンダーとオーデン)・加島祥造
1カフカより脱出
2W・H・オーデンの位置