目次
Ⅰわが出雲・その他――主として回想的に
- 私の出雲
- 一枚のレコード
- 解散した三つの詩のグループのこと
- わが「誓子ばなれ」の思い出
- ある一篇の詩ができるまでのこと
- 『倖せそれとも不倖せ』のころ
- 雄将考
- 怪談をよむ
- 日本海の青さ
- 懐かしい音・響き
- 「詩」の作りはじめ
- 『わが出雲』書きはじめ
- 影向寺の詩碑のことなど
- 生の哀歓を秘める『出雲国風土記』
- 日野川
- 唐櫃を担いだ仲
Ⅱ詩の方位主として随想的に
- ボルヘスむだばなし
- ①バベルの図書館は一枚の垂直面なのだろうか
- ②バベルの図書館の大きさ
- ③作品は作者を作るのだろうかその一)
- ④作品は作者を作るのだろうか(その二)
- ⑤作品は作者を作るのだろうか(その三)
- ⑥「当り」「外れ」の問題
- 奇妙な図書館群――昼下りの閲覧机で見た夢
- 叙事詩の問題――長篇叙事詩が容易に成り立たないことについて
- 「詩の言葉の美しさ」について
- 言葉の重層性ということ
- エコーあってのナルシス
- 細部の神
- 詩と私
- 詩の「いま」
- 言葉への「おそれ」
- 「昭和詩」とは何であったか
- 「口語」と「文語」
- 唐人の寝言を!
- 吉岡さんの死
- 詩に未来はあるか
Ⅲ詩にかかわるあれこれ――主として時評的に
- 詩にかかわるあれこれ
- 豊崎光一氏を悼む
- 「ヒドリ」か「ヒデリ」か
- 「定型」の呼び声
- 吉岡さんがなくなられた!
- 面白うてやがてかなしき……
- 《かたち》と《ひびき》
- 守中高明氏の新詩集のことなど
- 思込み・思違い二題
- 詩人葉紀甫を悼む
- 本文決定の悩ましさ
- 安西均さんの初期詩篇再読
Ⅳハーン・ネルヴァル・賢治――いくぶんか考証的に
永遠の遊行びと
鍵と鳥と角燈――ネルヴァルの死んだ場所
ネルヴァルの死んだ場所・補足
母の顔立をした聖女像――歌劇『悪魔のロベール』とネルヴァル
ネルヴァル《廃嫡者》の一詩句をめぐって
賢治の尽きせぬ魅力――その一局面についての随想
あとがき