2017-10-12から1日間の記事一覧

鶴の書 結城信一

1961年3月、創文社から刊行された結城信一(1916~1984)の短編集。装幀は大谷一良(1933~2014)。 昨年私は、生來の病弱のところへ、惡質の胃病に惱まされ、一年餘りといふもの、ほとんど何も出來ませんでした。そればかりでなく、今になつて苦しいことは…

倖せ それとも 不倖せ 續 入沢康夫詩集

1973年3月、山田書店から刊行された入沢康夫の詩集。現代詩叢書1。 本書には、一九五一年から一九七〇年に至る間に雑誌等に発表された入沢康夫の詩篇のうち、既刊単行詩集に収録されていないもののほとんど全部を集めた。一九五五年刊の『倖せ それとも不倖…

鎮魂曲 結城信一

1967年1月、創文社から刊行された結城信一の短編集。 三年前に私は大病にかかり、居間もなほその豫後がすつきりしないのだが、三年にわたる病中に、私の考へは大分變つてきた。そして、暗い青春時代に絶えず死と隣あはせて生きてゐたやうに、今また死と隣あ…

富田木歩文集 新井声風編

1966年8月、世界文庫から刊行された富田木歩(1897~1923)の散文集。編者は新井声風(1897~1972)。 目次 写真(木歩照影、木歩とその母、螻鳴書屋の木歩と声風、木歩の短冊) 序 名和三幹竹 菊池麻風 前川康男 木歩小伝 木歩文集 評釈・句評 私の俳句観 …

夜明けのランプ 小品集 結城信一

1968年8月、創文社から刊行された結城信一(1916~1984)の「小品集」。装幀は串田孫一(1915~2005)。 創文肚の月刊誌「アルプ」が今年で滿十年を迎へ、この二月には百二十號の記念號が發行された。ときどき私も小品を書かせてもらってきたが、數へてみる…

乱暴な大洪水 藤井貞和詩集

1976年10月、思潮社から刊行された藤井貞和(1942~)の第1詩集。装幀は三嶋典東(1948~2012)。 目次 離別 新古今集の部立てから 秋 新古今集の部立てから 火の夜明け 新古今集の部立てから「秋・冬」 神祇・恋 新古今集の部立てから 羇旅・恋 新古今集の…

とげ抜き新巣鴨地蔵縁起 伊藤比呂美 講談社文庫

2011年5月、講談社文庫から刊行された伊藤比呂美(1955~)の長篇詩。カバー写真は新美敬子。デザインは菊地信義。第18回紫式部文学賞、第15回萩原朔太郎賞受賞作品。元版は2007年講談社。 目次 伊藤日本に帰り、絶体絶命に陥る事 母に連れられて、岩の坂か…

半裸の幼児 高柳誠詩集

2004年8月、書肆山田から刊行された高柳誠(1950~)の第15詩集。装幀は加藤光太郎。 目次 I 颯颯と、颯颯と 微熱都市 円形劇場 広場のある風景 塔のある町 モザイクのある町 聖人のいた町 昏迷都市彷徨 冥界都市 官能都市 光あふれる王国 島 Ⅱ 五茫星への…

月暈 淺山泰美詩集

1996年2月、思潮社から刊行された淺山泰美(1954~)の第5詩集。装画は半木純子、装幀は著者。栞は天沢退二郎による「『月暈』に寄せる」。 目次 Ⅰ 月暈 Ⅱ 雪の日 刻の終わるまで 鏡 鉄路のほとり たまゆら 草の一室 刻の流れ 波 NDLで検索日本の古本屋で検…