1952年11月、白玉書房から復刊された近藤芳美の第2歌集。短歌文庫第1。初版は1948年草木社発行。
目次
- 雨の匂ひ
- あらき時雨
- 運河のくもり
- 橋の上
- 低き灯
- 苦しきとき
- 吹雪
- 堤の道
- 春を待つ
- 靑き櫻
- 桐の葉
- 立川にて
- 行き交ひ
- 地平の雲
- 雨のあくる日
- 遠き稻妻
- 死ぬる蟲
- 梅雨のころ
- 月の夜半
- 街の鐘塔
- 橫斷路
- 銀の箸
- 一年の後
- 風はらむ窓
- 街の幻燈
- 沼津にて
- くらき壁
- 秋の蚊
- 記憶
- 某印刷工場にて
- 製陶工場
- 月食の前
- 黄色き柵
- 冬の日に
- 歲末の街
- 世代
- 地下の作業
- 雪の街
- あけくれ
- 或る會合
- 街川岸
- 四圍
- 三月詠
- 友ら
- こぶしの門
- 未來
- 夜の時報
- 雨のころ
- くもり日
- 埃吹く街
- 草野
- 歌會のあと
- ささやく聲
- 野の雨
後記
解説 杉浦明平