その他歌集

矢代東村遺歌集 矢代東村

1954年9月、新興出版社から刊行された矢代東村(1889~1952)の遺稿歌集。編集は渡辺順三と香川進。刊行委員は尾山篤二郎、北原菊子、窪田空穂、土岐善麿、前田繁子、松村英一、吉植庄亮、米田雄郎。 目次 パンとバラ 大正十二年―同十五年、三一七首 溶鑛爐 …

羊歯  斎藤喜博歌集

1951年8月、草木社から刊行された斎藤喜博(1911~1981)の歌集。 目次 ・一九三五年(昭和十年) 病後 (十首) 海棠の花 (十二首) 合歡木(七首) 睡蓮 (四首) 別離 (四首) 折にふれ (七首) ・一九三六年(昭和十一年) 春を待ちつつ (十三首) 日常吟 (八首) 折々 …

桜蘭の砂 有賀眞澄歌集

2002年12月、鳥影社から刊行された有賀眞澄の歌集。著者は諏訪市生まれ。 目次 斐恋集 ヒジュラの海 海のプリズム――無限ホテル航海記 海のプリズム――地中海少年使節行ロカ・アデン 桜蘭の砂 カセクシス――さらばシベリア 足摺 天草旅吟――婆娑羅の秘跡 「恋闕…

身不知柿 古川時夫歌集

1976年5月、村松武司の梨花書房から刊行された古川時夫(1918~)の歌集。著者はハンセン病患者。刊行時は国立療養所栗生楽泉園入所中。 ハンセン氏病(らい)の歴史は永く、それはまだ終ってはいないし、社会的偏見と差別の夜は明けていません。しかし私たち…

瑠璃 田中武彦歌集

1942年2月、ぐろりあ・そさえてから刊行された田中武彦の歌集。 目次 上卷 短歌作品 二百三十五首 下卷 短歌作品 二百七十二首 後記 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

歌稿 坂口弘

1993年11月、朝日新聞社から刊行された坂口弘(1946~)の歌集。編集は坂口菊枝さんを支える会。著者はあさま山荘事件の確定死刑囚。 目次 写真の吾 リンチ 山小屋 落葉 夏の盛り 遺稿集 熱き湯 格子の雫 小窓 たんぽぽの綿毛 虫の音 新生 運河 狭き視野 の…

伯伎集 齋鹿逸郎歌集

1994年1月、古心堂画廊から刊行された齋鹿逸郎(1928~2007)の歌集。装幀は村井啓哲。著者は画家。 説明しなければならない歌集である。六十五歳になつてゐるのに歌を作った期間が僅か数年程度で、それも三年作つて三十年の中断期間がある。中断といふより…

北を指す針 内海繁歌集

1979年4月、内海繁歌集刊行委員会から刊行された内海繁の第1歌集。装幀は黒川録郎。刊行時の著者の住所は姫路市。付録栞は、黒川録郎「「『北を指す針』に懐う」、松井岩男「『北を指す針』と南龍夫、川口汐子「恵郡山の雪」、小林武雄「わが友へ」、安藤礼…

坑道 前田義則歌集

1973年11月、私家版として刊行された前田義則の第1歌集。写真は三池炭鉱労働組合。 歌集「坑道」は、私の最初のささやかな歌集である。この歌集には、昭和四十三年から四十八年まで「新日本歌人」その他に発表した作品のなかから二〇二首を選んでおさめるこ…

気配論 草市潤歌集

1987年5月、雁書館から刊行された草市潤(1918~2019)の歌集。装幀は小紋潤。著者は佐賀県生まれ、中島哀浪(1883~1966)の次男。 私が生まれる以前から、家の中には短歌的思念が処せましと張りついていた。長ずるにしたがい、短歌とはそうしたものとのお…

黄あやめの頃 前田康子歌集

2011年11月、砂子屋書房から刊行された前田康子(1966~)の第4歌集。装幀は倉本修。塔21世紀叢書193篇。日本歌人クラブ近畿ブロック優良歌集賞受賞作品。刊行時の著者の住所は京都市左京区。 二〇〇六年から二〇一一年までの作品を編み第四歌集としました。…

波止場 川崎むつを・川崎美津江 合同歌文集

1965年11月、波止場の会から刊行された川崎むつを(1906~2005)と川崎美津江の歌文集。 目次 序 竹内俊吉わが道をゆく人 小野正文 ・むつを作品 満州の歌 帰郷以後 ・美津江作品 くちなし 新短歌へのおもい 人の世の哀愁 父の死・りんご 方言によせて ・作…

麒麟の休日 山崎郁子歌集

1990年9月、沖積舎から刊行された山崎郁子(1963~)の第1歌集。付録栞は、井辻朱美「”ふはふあ”少女」、加藤治郎「『投瓶通信(混乱ダブルス)』のことなど」、坪内稔典「少女短歌の登場」、菱川善夫「人を不安定に誘う優雅なエネルギー」、吉野朔実「少女…

空耳飛行 近藤達子歌集

1999年4月、短歌研究社から刊行された近藤達子(1958~)の第1歌集。著者自装。 目次 Ⅰ 風が吹く耳 私という事件 胡桃の外の世界 Ⅱ クラインの涙壺 普通の国のアリス 冬の耳 ランゲルハンス島まで 天使卵伝説 ゼラチン主翼 Ⅲ キホーテの海馬 空耳飛行 ドード…

太陽が西から昇った 太宰瑠維歌集

1996年5月、不識書院から刊行された太宰瑠維(1924~)の歌集。 四十年も五十年も前の歌を、あらためて活字にすることに躊躇いがあって、放置してあったわたしの初期歌篇だが、戦後五十年を奇縁に、すこしずつ整理をはじめ、これが最後の機会かと考えて、思…

夏の落葉 桜井登世子歌集

1992年5月、不識書院から刊行された桜井登世子(1930~)の第3歌集。装画はWoodblock Prints。第1回ながらみ現代短歌賞受賞作品。刊行時の著者の住所は杉並区阿佐谷北。 この歌集は『海をわたる雲』『冬芽抄』につづく私の第三歌集で、一九八七年から一九九…

日本の地図 渡辺順三歌集

1954年10月、新興出版社から刊行された渡辺順三(1894~1972)の第5歌集。著者は富山県生まれ、刊行時の住所は世田谷区北沢。 目次 1946年 監視孔(九首) あの頃、折々(八首) 「アカハタ」編集室(三首) 第五回党大会(三首) ビラ貼り(六首) 演説…

聖戦歌集

1941年10月、岡倉書房から刊行されたアンソロジー歌集。第2集に合わせて刊行された新装版。 目次 ・齋藤茂吉選 現地篇 銃後篇 ・佐佐木信綱選 現地篇 銃後篇 ・北原白秋選 現地篇 銃後篇 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

神聖娼婦 阿木津英歌集

1992年10月、沖積舎から刊行された阿木津英(1950~)の合本歌集。装幀は戸田ヒロコ、装画は紀元前8世紀オリエント・カルけミュ出土象形文字。著者は福岡生まれ。 目次 紫木蓮まで・風舌 天の鴉片 白微光 見の売り方 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検…

蝸牛疾走 足立三郎歌集

1965年9月、赤堤社から刊行された足立三郎(永守國祐)の第1詩集。編集は香川進、装幀は田中岑。地中海叢書第41篇。 生 大正十年二月。日本橋吻穀町の鞄・袋物商に生まる。父は三代前から江戸に住みついた商人で、几帳面な反面、極めて剛直頑固、気に喰わぬ…

花綵列島 築地正子歌集

1979年11月、雁書館から刊行された築地正子(1920~2006)の第1歌集。刊行時の著者の住所は熊本県玉名郡。第24回現代歌人協会賞受賞作品。 昭和二十年代の終りから、五十年初め頃迄の作品を自撰し、逆年順にならべてみた。歌は何かといふ答は、私自身まだ出…

空を指す枝 三國玲子歌集

1954年6月、白玉書房から刊行された三國玲子(1924~1967)の歌集。装幀は三國恭三。潮汐叢書第18篇。第2回新歌人会賞受賞作品。 目次 ・昭和二十二年 光 望鄕歌 雪の詠唱 風の音 津輕早春 若き世代 友を悼む パンを燒く ミシンライト 移る季節 初冬行 ・昭…

土の歌 中村孝助歌集

1948年12月、尚学社から刊行された中村孝助(1901~1974)の選歌集。画像は裸本。装幀は長嶋武彦。 この選集を出版するにあたつて、「その歌」と「野良に戰う」の部わ、尚學社の花村誠哉氏に選歌していただいた。若い花村氏の好みがあざやかにあらわれたのも…

白へ 藤田千鶴歌集

2013年12月、ふらんす堂から刊行された藤田千鶴の第2歌集。装幀は和兎。塔21世紀叢書第242篇。 目次 Ⅰ 光 光 「白」 Ⅱ 土 第一話 犬のセブン 第二話 オカリナ 第三話 検針員K 第四話 耳 第五話 小野さん 第六話 風のはじまり Ⅲ 風 風 火 「ふゆのチョウ」 緑…

菩提樹 杉田鶴子歌集

1940年11月、相模書房から刊行された杉田鶴子(1882~1957)の第1歌集。著者は杉田玄白の5世孫。 目次 序文 窪田空穗 大正九年(五首) 朔風 行啓 大正十年(十八首) 箱根堂ケ嶋 病床の伯父 從妹夏子病む 新居 淺間山麓 從弟不及を悼む 大正十一年(九首) …

死の灰 高田清子歌集

1954年11月、第二書房から刊行された高田清子の歌集。 目次 序・尾山篤二郞 聲 思想するもの 死の灰 水爆實驗 やめぬ實驗 福龍丸被爆者 憎しみ 放射能の雨 蓄積されて 原子兵器 ビキニの灰 汚染されしもの 水爆 再軍備 死の微粒 世界の情勢 平和を希ひて 人…

風俗 村崎凡人歌集

1949年6月、徳島歌人社から刊行された村崎凡人の第1歌集。表紙は西原比呂志。徳島歌人叢書第五篇。刊行時の著者の職業は早稲田図書出版社員。 目次 序 窪田空穂 東京の別れ 古兵 ウスリーの岸邊 花鳥 比律賓哀乱士 偶成 後記 NDLで検索Amazonで検索日本の古…

巣鴨 巣鴨短歌会編

1953年10月、第二書房から刊行された巣鴨プリズン被収容者のアンソロジー歌集。巣鴨短歌会代表は大槻隆。装幀は伊藤禱一。カバー木版画は巣鴨プリズン本館。 目次 序 鹿兒島壽藏序 阿部静枝 一戰犯死刑囚の歌 平尾健一 壁あつき部屋 大槻隆 火の薔薇 小林逸…

夜明けまえ 碓田のぼる歌集

1965年3月、長谷川書房から刊行された碓田のぼる(1928~)の第1歌集。装幀は小林喜巳子。新日本歌人叢書。 この歌集は、私のはじめての歌集である。この歌集におさめられた作品は、すべて雑誌「新日本歌人」に発表して来たものである。作品の配列はほぼ制作…

はなきよむる 小崎ひろ子歌集

2000年4月、雁書館から刊行された小崎ひろ子の第1歌集。装幀は小紋潤。 目次 土の骨 夢のレシピ 現実を埋む はなきよむる 浅瀬 金の糸 あとがき NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索