2005年11月、北の街社から刊行された佐藤幸子(1931~)による北畠八穂の評伝。カバー版画は佐藤米次郎、装幀は相馬茂。著者は青森市生まれ。
目次
・北畠八穂の物語
- 八穂の死と白柳美彦(しらやなぎよしひこ)
- 生い立ち
- 文学を育んだもの
- 輝く青春・女学校時代
- 代用教員時代、そして発病
- 運命の出会い
- 私流の結婚
- 病気との闘い・代作時代
- 十一年目の入籍・久彌の背信
- 作家北畠八穂の誕生
- 詩は魂のしずく言葉は愛
- 恋しきはわがふるさと
・北畠八穂と画家たち
・深田久彌作『津軽の野づら』から――風景の中の青森
- 「あすなろう」 (津軽言葉・津軽の風俗)
- 「チャシヌマ」(林檎畑、砂利採り)
- 「母」(青森県黒石市「温湯(ぬるゆ)温泉」、青森市古館、堤川、 駒込川)
- 「帰郷」(八甲田山の麓の山小屋、鹿内仙人)
- 「はぎ葉」(青森市の浜町界隈の料亭。当時あった「菊水」「玉家」「松廼家」など)
- 「山の小屋」(山の湯 <蔦温泉>、津軽ネブタ、草刈り、花ゴザ、一軒茶屋<萱の茶屋〉
- 「幼な顔」(大鰐温泉、弘前公園、弘前城、岩木山……)
- 「月の桂」(盆仕度、盆踊、津軽塗師)
北畠八穂略年譜
あとがき
参考文献