2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

貘になった風車 小笠原和子詩集

1964年11月、昭森社から刊行された小笠原和子の詩集。装画は古沢岩美。刊行時の著者の住所は中野区。 人は一度は詩人になるそれは天使のささやきに耳をかたむける時でありデモンが脳味噌のひだの中に巣をかけはじめる時間でもある天使やデモンの言葉が文字に…

流氷 武田隆子詩集

1973年6月、詩学社から刊行された武田隆子の詩集。絵は武田敦史、函絵はたけだとしこ、装幀はワシオ・トシヒコ。 わたしは、とくに「流氷」という作品を好む。その想像力の複雑な屈折や、多彩な起伏に先ずおどろいた。そして彼女の温雅な人柄のどこに、こん…

無くなった今 佐藤房儀詩集

1966年2月、桑水社から刊行された佐藤房儀の第1詩集。 目次 歴史家 東雲埠頭 化石の卵 兵士 結社 オリンピア 隕石 魚の歌 三半規管喪失 待合室 深い秋 あなたに NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!オークションで検索メルカリで検索

風水 大西民子歌集

1986年8月、沖積舎から刊行された大西民子(1924~1994)の第7歌集。第16回迢空賞受賞作品。 『風水』は私の第七冊目の歌集になります。前歌集『野分の章』の冒頭に、 道のべの紫苑の花も過ぎむとしたれの決めたる高さに揃ふ という一首を据えた私は、人間を…

野分の章 大西民子歌集

1978年11月、牧羊社から刊行された大西民子(1924~1994)の第6歌集。口絵は木俣修、装幀は直木久蓉。著者は盛岡生まれ。 人々はつぎつぎに発っていった。田舎では命日のことを「たちび」と言った。かつて私をとりかこんだ肉親の数はそう多くはないが、毎月…

糸車 島みえ句集

1968年5月、季節発行所から刊行された島みえ(1913~)の句集。著者は栃木市生まれ。刊行時の住所は世田谷区経堂。 目次 序にかえて 田辺香代子 祭笛 六六句 銀河の端 四六句 雪嶺 五四句 冬花火 四六句 櫛 三五句 糸車の上梓にあたりてあとがき NDLで検索Am…

川の音 吉川秀子句集

1962年3月、秋発行所から刊行された吉川秀子の句集。題簽は角川源義。 「若い頃私は一体何をしてゐたのか」 齢百に達した畑のやうに、過ぎ越し方を振り返っても、現在の私には何も泛ばない。過ぎた年月はただ灰色に見えるばかりである。 若き日の私の周囲に…

うずみ火 植田多喜子

1972年3月、仙石出版社から刊行された植田多喜子(1896~1988)の自伝。著者は山口県生まれの歌人。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!オークションで検索メルカリで検索

なかむらかつみ作品集 1977-1987 うつろいゆく季節のあわいにて

1989年9月、あうら書房から刊行されたなかむらかつみ(1953~)の詩集。著者は早来町生まれ、刊行時の住所は旭川市。 目次 花いちりん ・まや AUTUMN LEAVES SWEET CRYFFORD A FOGGY DAY FREE LAND ・秋に、 いつか炸裂するひが 遠浅に、 柏原に、 物語 風と…

龍樹菩薩 池田得太郎

1974年12月、第三文明社から刊行された池田得太郎(1936~)の宗教小説。装画は深井昭、装画は永山桂照。 目次 一章 混沌の芽 二章 心の旅 三章 出家 四章 いばらの道 五章 サンガ 六章 ヒマラヤの峯 七章 大河 八章 無量の珠 九章 故郷 十章 闘いの道 十一…

存在への自由な出入り 川崎隆司詩集

1969年9月、無創社から刊行された川崎隆司(1930~)の第1詩集。著者は目黒区大岡山生まれ、刊行時の著者の職業はソ連東欧貿易会職員。 ここに、半生の間おりにふれて書きつけてきた詩の中から、四八篇をまとめて、ぼくのおそすぎる処女詩集としました。 詩…

ノンちやん雲に乗る 石井桃子

1949年3月、大地書房から刊行された石井桃子(1907~2008)の児童小説。画像は再版。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!オークションで検索メルカリで検索

ふづくら幻影 長田典子詩集

2021年9月、思潮社から刊行された長田典子(1955~)の第6詩集。銅版画は武田史子、付録栞は八木幹夫「故郷喪失の向こうに見える幻郷」。著者は神奈川県生まれ。 目次 祈り 夏の終わり 上を向いて歩こう バャリースのオレンヂジュース セドリックとダイナマ…

空の水没 渡辺みえこ詩集

2013年11月、思潮社から刊行された渡辺みえこ(1943~)の第7詩集。著者自幀。著者は深川生まれ、刊行時の住所は相模原市。 私は十代を失語状態のように過ごしたが、それは自分の生の言葉が見つからなかったということでもあったと思う。 二十五歳のころ嵯峨…

こよりの星 田尻英秋詩集

2019年7月、書肆子午線から刊行された田尻英秋(1971~)の第2詩集。著者は横浜市生まれ。 目次 粒立ち川 光、どよめいて ひとつの、砕けた絵のなかを川原に沿って歩いてゆく 今日の空にいたたまれなくなって泣いてみる 淵の歌 某月某日、真昼の 流離篇 美し…

壮途 佐々木幸治詩集

1985年8月、書肆・博物誌から刊行された佐々木幸治の詩集。装幀は村松俊夫。刊行時の著者の住所は練馬区西大泉。 目次 漂泊 目覚めの耕地 記憶の扉 里に刻して 湾流 深夜の旅立ち 泥濘の間 黙示 天壌無窮 悟れよ 視座の廊 発語する事物 淑女再考 昇華点 水の…

日のはじまり 張替孝枝詩集

1982年1月、土曜美術社から刊行された張替孝枝の詩集。装幀は加藤幾恵。 目次 朝の部屋 (鳥・改題) 鳥 日暮れ 芝浦から うさぎ 深夜 電車 沈丁花 夜の電話 (公衆電話・改題) 湯船で 水の声 冬の夜 (爪・改題) 耳鳴り(耳・改題) 水性 秋の日 窓 西口公園 NDL…

おだやかな洪水 加藤思何理詩集

2021年9月、土曜美術出版販売から刊行された加藤思何理の第8詩集。装幀は長島弘幸。 目次 神 星 出産 地震 約束 森 ノオトブック 図書室 犬 再検査 インタヴュウ 真珠 碍子 ダッフルコート 放射線 蜜蜂 金沢 猫 血 男 薬 尼僧たち 火事 インタヴュウ 入浴 元…

無明抄 たちりえ詩集

1971年1月、文華堂から刊行された舘利恵(1956~)の第1詩集。表紙は図子博子、編集協力は谷口絹枝。 目次 1 詩人 2 図書館 3 想い出 4 眠られぬ夜 5 幻影 6 スリッパ 7 インコ 8 夜の灯りに 9 秋のはじまりを告げる夜 10 一人夢 11 馬鹿囃子 12 無…

舞踏、ほか 市川愛詩集

1984年2月、花神社から刊行された市川愛の第1詩集。著者は埼玉県大里郡中瀬村生まれ、刊行時の住所は世田谷区野沢。 目次 Ⅰ 鏡 レッスン 舞踏の神さま リズム Ⅱ 非常口 来訪 喫茶店で 病院 環状七号線岸辺 古物商店頭 時計 Ⅲ 蚤 繭ごもり 犬についての試論 Ⅳ…

犬のバルボッシュ パスカレ少年の物語 アンリ・ボスコ 天沢退二郎訳

1984年11月、福音館書店から刊行されたアンリ・ボスコの児童小説。翻訳は天沢退二郎。福音館土曜日文庫。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!オークションで検索メルカリで検索

光たばねて 大西民子歌集

1998年3月、短歌新聞社から刊行された大西民子(1924~1994)の遺稿歌集。カバーデザインは小林鯨。編集は波濤短歌会。 目次 小さき鈴 大波小波 牧歌 白い海 冬も好き 近在の鳩 じゃがたらぶみ 或る日 楕円の花火 背後の音 近景遠景 世襲の舞 いづこまで 狗…

すみれうた 野田宇太郎詩集

1946年7月、新紀元社から刊行された野田宇太郎(1909~1984)の詩集。装幀は曾宮一念。 目次 ・音樂 音樂 夜 蝶の圖 海峽 旅 野菊 山家 枯野 小徑 終焉 夜調 都暮し 群鴉 途上 悲調 錆沼 ・すみれうた 水と火 小鳥 光の下の遊び 肖像 お前の目の中でうたふ秘…

裸鳥 殿内芳樹詩集

1952年1月、宝文館から刊行された殿内芳樹(1914~1993)の詩集。装幀は滋野信之介。著者は長野県上伊那郡生まれ。 目次 裸鳥について ・海鳥と兇器 地図 日記抄 夜 兇器のある地図 白い腕について 暮景 晩夏 終焉 杜絶える夏 かくれる地図 悪寒 オフェリア…

花石 柿本多映句集

1995年3月、深夜叢書社から刊行された柿本多映(1928~)の句集。著者は滋賀県生まれ、刊行時の住所は大津市。 いつの時代に於ても、音楽が衰退しないのは何故かと思うことがある。 いま、あのルネ・クレマンの映画『禁じられた遊び』のCDを聴きながら、幼い…

花象 豊口陽子句集

1986年3月、私家版として刊行された豊口陽子(1938~)の第1句集。著者自装。著者は大田区生まれ。 極限の詩、俳句。 どちらかを選べといわれるなら、私には短歌より俳句が似合っている。短歌誌に誘われた高校時代、私はまず生理的にそう直感した。その頃の…

大名華族 蜂須賀年子

1957年10月、三笠書房から刊行された蜂須賀年子(1896~1970)の自伝。カバーはクレー「船のお祭り」、表紙は著者が刺繍した「シャンデリア」扉写真は蜂須賀家の鎧。 目次 まえがき ・幼い日の思い出 悲劇のヒロイン 知られざる秘密 三十人のお妾さま 悲しい…

大原テルカズ 大原テルカズ句集 

2025年6月、暁光堂から刊行された大原テルカズ(1927~1995)の句集。表紙はイワキマサシ。暁光堂俳句文庫。著者は千葉県生まれ。 目次 序文 高柳重信 漂流感 黒い星 見られては見る鼠 大原テルカズ集 以降抄 後方抄 初期作品(大原百蔵・照一時代)補遺「大…

雪に燃える花 詩人・日塔貞子の生涯 安達徹 改版

2007年5月、桜桃花会から刊行された安達徹による日塔貞子の評伝。絵は上崎順一郎、カバーは長嶋浩彰、装幀は清田美伯。 目次 詩 私の墓は 日塔貞子 序 再会の喜び 神保光太郎 幻の母 斜陽 幼い雛 文学修業 アリサの恋 片割れの月 喪失 岩根沢の春 青い花かげ…

ダイヤモンド 小紋章子詩集

1971年6月、私家版として刊行された小紋章子(1931~)の第1詩集。著者は三重県生まれの画家。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!オークションで検索メルカリで検索