1978年7月、集英社から刊行された鍵谷幸信(1930~1989)の音楽エッセイ集。装幀は長谷川正。
目次
Ⅰ
- ジャズの残酷な二日間
- 気温が28度になったらこんな音楽を聴いた
- わたしの名盤
- ジャズ喫茶考現学
- ジャズ・コンサートへの苦言
- 摩訶不思議なジャズの鳴る場所
- 孤立無援の単独者――ジョン・コルトレーン
- コルトレーンの双面のヤヌス
- 怒れるミンガス、前衛ジャズにかみついた
- メキシコの想い出
- ミステリオーソ
- こわれたイメージの堆積
- ジャズの音空間を広げる男――ジョー・マクフィーをめぐって
Ⅱ サティ論疾走
- サティのおかしな世界
- サティ島の風光幻想
- 荘厳な音楽、そして崇高な諧謔
- シェーンベルク斜断
- コンペートーを食べながら「浄夜」を聴くと
- 夢を拒む夜の旋律
- 音と画像のあいだにあるもの
- 独断と創見のあいだに見えるもの
- グールドのシェーンベルクをめぐって
- 音の迷宮 そして超絶の空間
- 植物的サウンドがエロティクになるとき
- 音の諧謔家ラヴェル
- 冬から夏にかけて――後記にかえて