夜のロボット 増田みず子

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 1988年3月、講談社から刊行された増田みず子(1948~)の長編小説。写真は瀬尾明男、装幀は菊地信義。第17回平林たい子文学賞候補作品。

 

 人をらぬ夜のロボットしんしんと立つざわめきをただ繰りかへす

 右はこの本の題名のもとになった歌です。作品をそろそろ書き終えようかという時期に、偶然この歌に出会うことができました。たくさんの文字を連ねて長々と書いてきた作品が、三十一文字で表わされた一首の歌のなかに吸いこまれて消えていくような、不思議で頼りない心地でした。
 快く題の借用を了解して下さった歌の作者、榛名貢氏に、感謝を捧げます。
(「あとがき」より)

 

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