2000年12月、砂子屋書房から刊行された森岡貞香(1916~2009)の第7歌集。
歌集『夏至』は『百乳文』に次ぐ七册目の歌集である。『百乳文』以降のほぼ昭和六十年から平成五年に至る閒の歌のなかから探って一冊とした。
『夏至』の中の見出しに、雜之歌、其の十二までがある。歌誌「石疊」の誌上で常に題を「雑之歌」としていることのゆかりにこころ遊んでのことであるが、その歌とかならずしも同じではない。
『夏至』はさきの『百乳文』及び本年刊行の『定本森岡貞香歌集』と同じく砂子屋書房の田村雅之様にお任せした。わたくしの怠惰で本集の豫定はかなり遅れたのであったが、待って頂き刊行に至つたのは嬉しいことである。
(「夏至後書」より)
目次
- 雜之歌一
- 雜之歌二
- 雜之歌三
- 雜之歌四
- 雜之歌五
- 雜之歌六
- 雜之歌七
- 過ぎてゆく
- 白桃
- 徒行
- 静かにゐる日
- 昨のことに
- 微小地震
- こゑ
- 走る前のこと
- 晩夏の夢
- 供養圖の花
- 一部屋のなか
- 俑
- 瑣事
- 八手網
- 貝殼骨
- 想定
- 御苑
- 後日
- 寺領
- 中洲に来る鳥
- 數日の過ぐ
- 高麗王廟
- つきよみ
- 三浦の大根
- 圖囊
- 雪の来る前
- 昭和晩年
- 逗子にての終り
- 印材
- 約
- クレーの繪
- 雪の明け暮れ
- 逍遙
- 梅の枝の影
- 鵺の鳴く夜
- 合圖
- 幽靈圖
- 甲斐の櫻
- 氷見
- 彼岸の雪
- 血小板
- 錆色落葉
- 言問ひ
- 安房
- 夏の日
- 菊
- 現れし時間にあれば
- 睦月
- あとさきの日
- 雜之歌八
- 雜之歌九
- 雜之歌十
- 雜之歌十一
- 雜之歌十二
- 厚き葉
椎の實の袴 - 母戀
- ねむりのあとさき
- 憂愁
- 枝と枝のはひ
夏至後書
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