1979年12月、新潮社から刊行された金素雲(1907~1981)のエッセイ集。装幀は李禹煥。
目次
元の木阿彌の複式人生 自序にかえて
Ⅰ
Ⅱ
- 回想の牧の島
- 恩を着た話
- 老師の毛皮のチョッキ
- 心の壁を押し崩す
- 歌集『無窮花』
- 李都子女史と落語カセット
- ドン・キホーテの夢
- 人間の体温
- A君の場合
- せめて百人の「具眼の士」を
- 些細な出来事
Ⅲ
- 訳詩の僭越
- カセット『日本人の抒情』
- 「観る」と「観せる」と
- 文字のいざこざ
- 日本語という名の「居候」
- 「国語醇化」と「ハングル専用」
- 遠く、遙かな国語醇化
- 「そこで武蔵は考えた――」
- 「火焔太鼓」と「ざこ八」
- 韓国の日本語族
- 心の火種
後記