2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧
1964年6月、詩誌「陽炎」発行所から刊行された蔵原伸二郎の第6詩集。 この詩集「岩魚」には私の五番目の詩集「乾いた道」以後の作品の中から約三十篇を集めた。その他二篇を既刊詩集から再録し、「崑崙」「砂漠」「山道」「貝塚」の四篇は選集や文学全集など…
1940年4月、日本旅行協會から刊行された東北温泉アンソロジー。装画は勝平得之。 目次 馬橇に乘つて(民謠) 白鳥省吾 東北の温泉 石坂洋次郞 東北地方主要温泉案内 東北温泉の記 藤浪剛一 湯文 藤浪剛一 コケスンボコ雜考 三原良吉 こけしの温泉を巡る 天江富…
1989年4月、書肆季節社から刊行された吉村博次のエッセイ集。装幀は政田岑生。 目次 Ⅰ落魄の竪琴 落魄の竪琴―山崎栄治の詩の世界 回想の山崎栄治 ⅡEcce Homines! 串田孫一『幸福を求めて』 トオマス・マン 『ファウスト博士』『選ばれし人』 「同時代」復刊…
1982年7月、雁書館から刊行された坂野信彦の第1歌集。装幀は小紋潤。付録栞は北川豊「歌集『銀河系』に寄す」。第8回現代歌人集会賞受賞作品。 最初に本格的に歌集出版を企てたのは十数年前、二十二歳のときであった。失意のはてに、その歌集原稿を破りすて…
1965年12月、集英社から刊行された能島廉の遺作集。附録は第15次新思潮能島廉(野島良治)追悼号。執筆者は三浦朱門、林玉樹、荒本孝一、室井庸一、大橋直矢、曽野綾子、岡谷公二、竹島茂、阪田寛夫、梶山季之、村上兵衛。 目次 駒込蓬萊町 蝦蟹 塵 最後の審…
2018年9月、ふらんす堂から刊行された志摩角美(1918~)の句集。装幀は君嶋真理子。 目次 序句・稲畑廣太郎序 深見けん二 第一章 昭和五十三年~平成元年 第二章 平成二年~十一年 第三章 平成十二年~十九年 第四章 平成二十年~二十八年 あとがき NDLで検…
1948年12月、新興出版社から刊行されたアンソロジー。装幀は後藤禎二。 目次 P硝子の切手たち 熱田五郎 呼吸器病 小沢清 にせきちがひ 浜田矯太郎 荒い息 稲葉眞吾 晴衣 渡辺捷夫 底流 門脇五雄 遺族 竹本員子 還元米 庄田忠二 矢車草 林米子 あとがき NDLで…
1993年10月、沖積舎から刊行された蛯名泰洋の第1歌集。装画は渡部満、装幀は戸田ヒロコ。 〈いつか訪う星の伝言板にもあらん『下ノ畑ニ居リマス賢治』>蝦名泰洋はこの作のとおり、すでに廃墟と化したイーハトーブの無人駅からの一人だけの乗客として、銀河鉄…
1953年1月、白水社から刊行されたリルケの短編集。翻訳は菊池榮一。 目次 エレン・ケイに與ふ 神の手の話 見知らぬひと 何故神は貧しき人々のあることを欲するか どうして裏切がロシヤへはいつて來たか 老ティモフェイが歌をうたひながら死んだ話 正義の歌 …
1952年11月、創元社から刊行された馬渕美意子の第1詩集。 美意子さんに初めて會つたのは私の麻布十番での屋臺のやきとり屋時代だから、もう二十年近くになる。その頃彼女は油をやってみて二科に出してた。新宿に屋臺を移してからは庫田と毎晩のやうに現はれ…
1957年7月、新鋭社から刊行された山名将治の詩集。 目次 ・詩品/(0008.jp2) てては 一九五一・一〇・― ・抒情詩篇 斷章三題 五一・一一―一二 寒夜 五二・一二・― 冬いそぐ 五一・一〇・― 短歌 四九・一・一〇 自然景物詩 四九・五・一 即興 五五・一〇・二 …
2008年6月、ふらんす堂から刊行された金子敦(1959~)の第3句集。装幀は君嶋真理子。 目次 蜜柑 二〇〇三年 端居 二〇〇四年 風花 二〇〇五年 豆飯 二〇〇六年 送火 二〇〇七年 あとがき 書評など『冬夕焼』のお菓子俳句について(石原ユキオ商店)俳人・金…
1989年7月、イオブックスから刊行された細見和之の第1詩集。装幀は倉本修。 目次 書物の栖 椅子 蛇口 傘、その他の断章 シーツの拡がり 三つのエスキス 会葬 路上で 二つのもの 十三駅で乗り換えて 梅田嫌いのラストスパート 虹のない雨あがりの道 沈むプー…
1971年6月、秋津書店から刊行された津布久晃司(1935~2000)の詩集。装幀は古川日出夫。現代の詩1。 目次 Ⅰ春闘 決起集会 春闘 要求提出 職場からの報告 ビラまき 工業団地 Ⅱうさぎ うさぎ 金魚 トンボ いい子 うどん じぶんについて 岩 水 海へ Ⅲ 少年の戦…
1993年3月、思潮社から刊行された川口晴美(1962~)の第4詩集。写真はDeborahTurbeville、装幀は小宮山裕。 夜になると、眠れなくなる。朝も昼も、ブラインドの隙間から漏れ入る日射しが寝台のシーツのうえでゆらゆら揺れている間は、窓の下の通りから届く…
1969年4月、私家版として刊行された草鹿外吉(1928~1993)の第1詩集。 目次 透明 愛のはじまり マヌス島の提督 西陽のフットライトの中で ある散歩 横浜の阜頭に 船が着くとき 家 依願退職 再会 宮殿はなくなったが 王様は残った 呉軍港 連帯のあいさつ 真…
2001年8月、思潮社から刊行された稲垣瑞雄(1932~2013)の第4詩集。 この詩集が思いがけず早々と世に出ることになったのは、大学時代からの畏友三善晃君が、妻との二人誌「双鷲」第54号(二〇〇〇年十月刊)の巻頭詩「月と蜉蝣」を、合唱曲にしてくれたおかげ…
1966年1月、冬樹社から刊行されたワシリー・アクショーノフの長編小説。翻訳は草鹿外吉 目次 1 ヴィクトル・コルトゥイガ 2 ニコライ・カルチャーノフ 3 ゲルマン・コヴァリョフ 4 リュドミラ・クラフチェンコ 5 コーレニ 6 ニコライ・カルチャーノフ …
2010年11月、港の人から刊行された伊藤啓子(1956~)の第4詩集。装幀は、関宇明(ミスター・ユニバース)、写真は新関昭男。 目次 夏の夜におとうとが 棚田のひとびと 西馬音内無伴奏 金木犀 終幕 花約束 おとこの家 おんなの家 姫沼伝説 午後の手紙 機屋の…
1941年8月、龍星閣から刊行された高村光太郎の詩集。 目次 人に 明治四十五年七月 戓る夜のこころ 明治四十五年八月 おそれ 明治四十五年八月 或る宵 大正元年十月 郊外の人に 大正元年十一月 冬の朝のめざめ 大正元年十一月 深夜の雪 大正二年二月 人類の泉…
1989年11月、短歌研究社から刊行された竹村紀年子の第1歌集。中部短歌叢書第128篇 『琥珀截りたる』という美しい題名をもつこの歌集は、春、夏、秋、冬の四つの章にわけられている。季節の部立の型がいちばん理にかなったこととして、作者竹村紀年子に選ばれ…
1975年11月、サンリオ出版から刊行された長谷川龍生の第4詩集。装幀は司修。 詩集の出るときは、私にとっては大きな危機である。通俗的な死にもさらされている。作品はすべて闇のときにかかれ、生来、なまけ者なので、散逸しているものを拾いあつめるのに時…
1928年1月、交蘭社から刊行された北見志保子(1885~1955)の第1歌集。草の実叢書第3編。北見には山川朱実名義の小説がある。 目次 ・早春譜(大正六年―九年) 早春 遠田の蛙 歸心 夕月夜 曇り日の河原 雪と七面鳥 兄と弟 旅にいでて 母の歌 新月 秋風 葛飾 …
2005年6月、思潮社から刊行された野村尚志の第3詩集。 目次 なみだ カレー屋 彼と彼女 孤独 夕日・商店街・あなた あいだ クリスマス かつえみかん キス 腕時計 心のままに 声かけてやりたい 言葉 海 慎 ちかごろ ポスターカラー NDLで検索Amazonで検索日本…
1937年2月、沙羅書店から刊行された佐野まもるの第1句集。馬酔木叢書第14篇。 目次 病 關東煮店風景 友 鰆 五月もをはる日に 南阿波哀感一 南阿波哀感二 寫樂 貧しき巷には 渚の墓原 德島公園漫吟 札所の村 旅の斷片 祈雨 秋色 颱風 旅情三片 1 南方阿波 2 …
1985年6月、思潮社から刊行された加島祥造(1923~2015)の第1詩集。桜枝図扉・夕音図。 まことに不思議な味わいの詩集である。〈十年一タビ覚ム楊洲ノ夢〉の恨みから〈愁ヒ来タッテ独リ長詠シ 聊カ以テ自ラニオクルベシ〉に至る趣を逆手にとって、ここには…
1977年1月、読売新聞社から刊行された飯島耕一の短編小説集。装幀は西脇順三郎と多田進。 目次 息つきの話 海への時間 重か ばい? 海の夜のなかで NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1975年9月、崙書房から刊行された平輪光三による下村千秋の評伝。 この小著は、昭和の初期、かって流行作家であった下村千秋の人と作品を、主に千秋の執筆した小説、評論、随筆などと、数少ない千秋文献によって書いたものである。千秋は六三年の生涯を、文…
1992年10月、彩流社から刊行された高良留美子の短編小説集。カバーは渡辺みえこ。 目次 燃える盆 怪物たちの叛乱 夜の眼 いじめの銀世界 父の影のもとに生きて NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
2002年8月、詩学社から刊行された布村浩一の第3詩集。装画はタイゾー・フルカワ、装幀は石渡真名。 目次 船の上 雨 音 自転車を置いてきて ドミニク・サンダ「初恋」 父の決意 伊豆弓ヶ浜 小さなハードル ラブ・レター 夜のはじまる街 雨の街 場所 雨のふる…