1974年11月、花神社から刊行された石原吉郎(1915~1977)の第2評論集。装幀は滝本茂。
目次
Ⅰ
- 三つの集約
- 死者はすでにいない
- 体刑と自己否定
- 海を流れる河
- 無感動の現場から
- 『望郷と海』について
- 失語と沈黙のあいだ
- ことばは人に伝わるか
- 俳句と〈ものがたり〉について
- 賭けとPoesie
- 定型についての覚書
- メモ(一九七二年~一九七三年)
Ⅱ
- 国境とブイ
- 仏典二冊
- 手のひら
- 半刻のあいだの静けさ
- 私の部屋には机がない
- 詩の定義
- 私の酒
- 麦畑と犬
- 「耳鳴りのうた」について
- 日記1
- 日記2
Ⅲ
- すれちがいの美学
- 最高の法廷で
- 低迷への自恃
- 虚構のリアリティ
- 鈍器としての暴徒
- 避けられぬ詩人
- 文体による救い
- 危機感と正統性
- 悔恨の先取り
- 好女ねがわくば
- 姿勢ということ
- 見えているもの
- 分身との対話
- 消去していく時間
- 一滴多い凝縮
自編年譜