青果祭 小池昌代詩集

f:id:bookface:20180307164029j:plain

 1991年3月、思潮社から刊行された小池昌代の第2詩集。第6回現代詩ラ・メール新人賞受賞作品。ラ・メール選書8。

 

 朝霞という土地に移り住んで半年。朝、突拍子もなく早く目が覚めて、マンションの窓から朝焼けを見た。
 これは私の二冊目の詩集です。
 詩を書くことでなく、こうしてまとめる作業には、いつも少しのむなしさがある。生きているうちに建てた、ちいさなお墓のようでもあって、今はなんだか落ち着かない。
 しかし、これらの詩を書くときは、よろこびだった。書き終わったあとの不思議な足跡を眺めながら、その過程で流れていた時間こそを、うつくしくおもう。
(「あとがき」より)

目次

  • 村へ
  • under the tree
  • 山響
  • こども
  • 浮力
  • 調律の時間
  • 天球の区分 
  • ねこぼね
  • こぼさずに
  • 四月の曲線
  • 晴れ間
  • あたりまえのこと
  • 青果祭
  • 生家
  • 移季 
  • 以後 
  • 流離
  • 結婚
  • 妹は不在
  • 作文 
  • たおやかな規律
  • 砂の荷を積んで 
  • 岸と橋をめぐって
  • 転校生

Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索