1988年7月、詩学社から刊行された川岸則夫の評論集。表紙写真はハービー山口。
目次
- 「恐竜になりたい」言葉たち――三つの詩にみる「風俗の中の詩」
- 当世風「恋愛」の描き方――佐々木安美、川田絢音、山本かずこの場合
- ポストモダンの詩とコピー――ねじめ正一とは誰か
- 詩評'87
- 死を支配する……
- 「しらすおろし」の行方
- 〈散文詩〉という無垢
- 男の視線を分類する
- 「女房的リアリズム」の効用
- 「あおぞら」は帰属場所たりえるか
- 見る詩、見られる詩
- 夢の領分、詩の領分
- 仮面 の詩、素面の詩
- 精神安定剤としての宇宙
- 詩の自由、詩の不自由
- 村島正浩を読む
- 「棚卸調書」――叙述のパラドクスについて
- 「見知らぬ人々の肖像」――名辞の優位について
- 変容する言葉をめぐって――佐々木安美論
- 千田光論――"新現実"の詩とは何か