2017-07-30から1日間の記事一覧

草草行 阿部岩夫詩集

1987年11月、書肆山田から刊行された阿部岩夫(1934~2009)の第7詩集。 この詩集の先品は、一九八一年七月から一九八六年十月まあでの間に新聞や文芸誌、詩誌などに発表してきたものです。詩集としては、織詩『十月十日、少女が』(一九八六年・思潮社)に…

わたしが生まれたとき 大重徳洋詩集

1991年8月、舷燈社から刊行された大重徳洋(1947~)の第2詩集。 長かった昭和は終わった。長すぎたというべきだろう。戦後に生まれた私の昭和を十年区切りで思い返すと、昭和四十年代や三十年代はすでに春の霞のむこう。さらに七歳までの二十年代は、渺々と…

E夫人 谷沢辿詩集

1959年7月、昭森社から刊行された谷沢辿(1931~)第1詩集。 初めて知り合つた頃の谷沢君は、まだ十代の板金工だつたが、それからもう十年ちかくが過ぎてしまった。その間、彼は豊田ボディー工場の一員として成長しながら、同人誌「青い花」にたゆまず詩を書…

橋 手塚久子詩集

1965年6月、思潮社から刊行された手塚久子(1929~1989)の第9詩集。 目次 年輪 貪欲な都会 小さな焰 稲妻 夜の会話 衣里 M氏に カメレオン 子守歌 ○ 白い記憶 橋 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ちちこわし 金子鉄夫詩集

2012年4月、思潮社から刊行された金子鉄夫の第1詩集。装幀は思潮社装幀室。 金子鉄夫、この繊細きわまる悪童の登場に拍手を――野村喜和夫金子鉄夫は静かに、残酷なものと戦う詩人であるのかもしれない。――小笠原鳥類(帯文より) 目次 うみなんていくな 「く…

空気集め 貞久秀紀詩集

1997年8月、思潮社から刊行された貞久秀紀(1957~)の第3詩集。装幀は夫馬孝。第48回H氏賞受賞作品。 素粒子ひとつの極小と、果てのない極大とのあいだに、空気を充満させてみる。物の理としてはかなうまいが、心象としてならたやすいだろう。この世にかぎ…

白南風(しらはえ) 岡田哲也詩集

1978年3月、七月堂から刊行された岡田哲也(1947~)の第1詩集。扉絵は青木繁の「海の幸(部分)」。 これは私の処女詩集である。収められた作品は、昭和四十五年から昭和五十二年迄の過半である。私の廿代は東京で三年、郷里で七年、ふたこと目には死を思い…