1980年11月、七月詩の会(三井葉子主宰)から刊行された吉崎みち江の詩集。
七年ばかり前のことです。 子供たちがつぎつぎと社会人になり、私だけが取り残される思いで何か好きなことをしたいと思うようになりました。折よく大阪市立婦人会館で「詩の鑑賞と創作教室」という講座が開かれていて、そこで杉山平一先生から詩を味うことを教わりました。
竹中郁先生に、初めて書いた詩らしきものを見ていただきました。 これが私の詩との初めての出あいです。
それから大分たちますのに、今でも面映ゆさが先に立って、こんな 思い方は自分らしくないとか、やっと見つけた言葉がどうしても使えなかったりです。
それでもどうか出来るだけ長く書きつづけられたら、とおもっています。詩を書く嬉しさを味わって行けたらと思っています。(「あとがき」より)
目次
- オルガン
- 坂
- 月
- 夢の手
- 岬
- 菜の花
- 夏の道
- 山茶花
- 橋の上
- 雨
- 命日
- 踏切
- 七回忌
- 命日
- アイバンク
- 一本道
- 土
- 球根
- 十一月一日
- いさかい
- 蕗のとう
- 父の手紙
- 旅だち
- しょうぶ
- ふるさと
- 来年も
- 峠
- 淀川はいま
- かくれ切支丹の里
- 岐路
- 花見
吉崎みち江さんの詩集に 三井葉子
あとがき