四十一枚目の駒 藤沢桓夫

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 1976年7月、講談社から刊行された藤沢桓夫(1904~1989)の将棋ミステリー短編小説集。「将棋世界」連載。装幀は村上豊(1936~)。

 

 将棋にすぐれた才能を持つ青年が、その将棋好きの故に、はからずも奇怪な殺人事件に捲き込まれて行き、気がつくと自分が犯人に仕立てられ、警察に追及される身となっている。この青年のやりきれない不安と絶望感。何んとかして自分の無実を立証するために、自分の手で真犯人を見つけ出そうとする青年の危険のなかでの行動の経緯が、「四十一枚目の駒」の主題であり、このかなり長い物語は私の作品系列のなかでも異色の準長篇推理小説の内容を形成している。(「あとがき」より)

 

目次

  • 四十一枚目の駒
  • 香水の甘い匂い
  • 刑場のネオン
  • 黄色い夢

あとがき


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