1960年10月、書肆ユリイカから刊行された笠原三津子(1926~)の第1詩集。
詩の聖地に、立ち入って詩のやうなものをいぢりはじめてから二年近くの月日がたった。つまづき乍ら、よちよち歩きを、はじめようとするこの詩集は、私にとってかけがえのないコドモである。消え失せてしまったコドモの父親にも、育ての親にも胸に溢れる感謝の意を表したい。
この詩集と同じやうに、私も、実はおぼつかない歩みをつづけている赤ん坊である。
処女詩集の誕生を心から待っていて下さる方々にはひそかにお届けしたいと思う。
又、本をつくることで、ごびょうき御静養中にもかかわらず、御めんどうなすべてをお引き受け下さったユリイカの伊達さん、はじめ、編集部の方々に、深く御礼を申し上げます。
(「後がき」より)
目次
- とけい
- あのとき
- ピプン元帥こんにちわ
- いちご
- 額縁の外で
- 習作
- 絵本の中から
- 鏡
- 夜のふろしき
- ひよつこ
- 雲のポケット
- 金魚
- 黒白
- 素足
- 窓
- おくりもの
- 五月
- めにしみる想いで
- 化粧
- 夜風
- 青葉によせるうた
- 雪の庭
- 後むきの少年
- 見えないさかな
- 空に手紙を
後がき