2015年4月、東洋出版から刊行された正津勉(1945~)の評論集。表現者 = Espressivo連載。編集プロデュースは長田洋一、写真は鬼海弘雄、装幀は間村俊一。著者は福井県生まれ。
目次
序
Ⅰ 明治・大正
- 01 北村透谷 過ぎにし春は夢なれど
- 02 石川啄木 見よ、今日も、かの蒼空に
- 03 山村暮鳥 わたしが病んで
- 04 大手拓次 いまは もう なつかしい死のおとづれは
- 05 宮沢賢治 どうも間もなく死にさうです
- 06 村山槐多 死と私は遊ぶ様になった
- 07 八木重吉 琴はしづかに鳴りいだすだらう
- 08 尾形亀之助 花デハナイ
- 09 富永太郎 蛾よ、蛾よ、
Ⅱ 昭和戦前
- 10 小熊秀雄 夜は。ほんとうに子供の
- 11 金子みすゞ 人はお墓へはいります
- 12 中原中也 さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
- 13 立原道造 吼えるやうな 羽搏きは
- 14 森川義信 死んだおまへの姿を
Ⅲ 昭和戦後
谷川雁 瞬間の王は死んだ――あとがきがわりに――