1973年6月、国文社から刊行された水出みどりの第2詩集。装幀は和田徹三。版画は岡部昌生。
目次
- 明るい日ざしのなかで
- 髪の森にわけ入ると
- おまえのなかに
- 森の繁みを行くと
- 黄昏が
- 夜の森に流れる
- 森の奥でのろしがあがる
- 森が叫ぶ ふいに
- 森の奥に眠らない眼がある
- 毀れやすい夜明けの空が
- 髪を切ると
- 夜更け
- 真夏の太陽が
- 森の川を遡ると
- 風は息をひそめる
- 森のなかの ちいさな日だまりに
- 風のなかで
- 月が傾く夜
- 水の音がきこえる
- 小鳥がふりかえる
- 森深く密葬があるらしい
- しなやかな梢のむこうに
- 川の歌がとだえる
あとがき