1992年1月、花神社から刊行された吉野弘(1926~2014)の第11詩集。
本書は、前詩集『自然渋滞』(一九八九年八月・花神社)に次ぐ詩集で、単行詩集としては十二冊目、総合詩集を含めれば十六冊目に当ります。
本書には、前詩集以後、最近までに書いた五十余篇の中から二十二篇、前詩集以前の未収録作から五篇、都合二十七篇を収めました。
全体を便宜的に四章に分け、第一章には季節の歌、第二章には”生きる姿さまざま”とでもいうようなもの、第三章には名所?めぐり詩篇、第四賞には歌詞として書いたものを収めました。猶、第四章に収めた二篇の作詞事情は、同じ章の終りに記しました。(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- 元日の夕日に
- 杏の里から
- 湖上
- 我俳句教室
- 秋景
- 紅葉(黄葉)清談
- 冬の鳩に
- 氷よ 氷
Ⅱ
- 夢焼け
- テレビ二題
- 某日
- 好餌
- 食口
- 少年少女たち
- 人形譚
- 漢字喜遊病・症例報告(一)
- 漢字喜遊病・症例報告(二)
- 漢字喜遊病・症例報告(三)
Ⅲ
Ⅳ
- ぬけねけと自分を励ますまじめ歌
- 春夏秋冬夢うつつ
書評