1982年5月、桜楓社から刊行された明珍昇(1930~2002)の評論集。著者は大阪生まれ。
目次
- 朔太郎における意識と表現
- 朔太郎とニーチェ――「浄罪詩篇」と『ツアラトウストラ』
- 萩原朔太郎「竹」――その推敲過程から
- 朔太郎と啄木――その意識と形象をめぐって
- 啄木晩年の浪漫意識
- 尾形亀之助の意識と表現――『色ガラスの街』を中心に
- 亀之助『雨になる朝』の表現――冬衛とのかかわりをめぐって
- 安西冬衛と尾形亀之助
- 安西冬衛と梶井基次郎――その相対の美学
- 小野十三郎の風景と夢――戦中作品をめぐって
- 村野四郎の詩的出発
- 戦中『四季』の一側面――杉山平一『夜学生』の叙情
- 戦後詩と「空」
- 戦後詩の叙情とモラル
あとがき