2020年7月、筑摩書房から刊行された北村薫(1949~)の詩論集。2006~2009年、文藝春秋から刊行された同名文庫3冊を合本し、加筆訂正を行ったもの。カバー装画は群馬直美、カバーデザインは宇都宮三鈴。
目次
- はじめに
- 一、「集団」アンドラージ
- 二、「師よ 萩原朔太郎」三好達治
- 三、「佛頭光」「ある朝の」石川啄木
- 四、 「じ」松田豊子
- 五、「不運つづく」「醫師は」塚本邦雄 「じりじりと」佐佐木幸綱
- 六、「サキサキと」佐佐木幸綱 「胸に抱く」舘岡幸子
- 七、 「山国の」望月紫晃
- 八、「悲しみ」石垣りん
- 九、 「れ」豊田敏久 「いたそうね」岡山孝介
- 十、「閑かさや」松尾芭蕉 「親類の子も」十四 「かもめ来よ」三橋敏雄
- 十一、「閑かさや」松尾芭蕉 「おうた子に」園女
- 十二、「セレナーデ」堀内敬三訳
- 十三、「セレナーデ」堀内敬三訳 「セレナード」峯陽訳
- 十四、「そうだ村の」
- 十五、「夕立や」其角「咲いたヤア櫻に」
- 十六、「ふらここや」「ふらこゝの」炭太祇
- 十七、「黄泉路かへし」星野慶子 「亡き子来て」五島美代子
- 十八、「別れの唄」アロオクール/西條八十訳
- 十九、「蝶」西條八十
- 二十、「玻璃の山」西條八十
- 二十一、「山城の」「御先祖は」
- 二十二、「星落秋風五丈原」土井晩翠
- 二十三、「星落秋風五丈原」土井晩翠
- 二十四、「さ筵や」藤原定家 「思かぬる」慈円
- 二十五、『伏見院御集』伏見院
- 二十六、「卒業歌」江隈順子
- 二十七、「てんごう」大川宣純
- 二十八、「冬」「登山記」大川宣純
- 二十九、「かむへのこと」「初夏の雨の日」大川宣純
- 三十、『今やわれ心やさしきシナラの下に在りし日のわれにはあらず』アアネスト・ダウスン/矢野峰人訳
- 三十一、「芹の根も」加藤楸邨
- 三十二、「生くるてだて」「茶の中に」坪野哲久 「さながらに」谷中安規
- 三十三、「あまりにも」「めしひたる」谷中安規 「木のもとに」正岡子規
- 三十四、「北尾改め」「押してください」
- 三十五、「To say good-bye is to die a little」アロオクール/チャンドラー
- 三十六、「サブマリン」吉岡生夫
- 三十七、『狐物語』
- 三十八、「蝶」「蛇」ルナール/岸田國士訳 「へび」ルナール/辻昶訳
- 三十九、「Everytime we say goodbye」コール・ポーター/村尾陸男訳
- 四十、「少年探偵江戸川乱歩全集 内容紹介」
- 四十一、「衆視のなか」中城ふみ子「書簡」中井英夫・中城ふみ子
- 四十二、「朝食」プレヴェール/内藤濯訳 「朝の食事」プレヴェール/小笠原豊樹訳 「朝の食事」プレヴェール/平田文也訳
- 四十三、「朝の食事」プレヴェール 北川冬彦訳 「朝の食事」プレヴェール/大岡信訳
- 四十四、「手回しオルガン」プレヴェール/大岡信訳
- 四十五、「おくじょう/中学二年、ふゆ」他 天野慶
- 四十六、「白木の位牌」「しっぽを捨てる」「非」木村信子
- 四十七、「非」「ひつじ」「花火」「真珠売り」木村信子
- 四十八、「旅商人の妻のうた」李白/奥平卓訳
- 四十九、「アリカンテ」プレヴェール/村松定史訳
- 五十、「あしひきの」柿本人麻呂 他/佐佐木幸綱訳 「五月闇」藤原実方
- 五十一、「花の色は」小野小町/橋本治訳
- 五十二、「桜狩」藤原実方 「逢坂は」藤原行成
- 五十三、「忘れずよ」藤原実方
- 五十四、「年を経て」藤原実方 他
- 五十五、「蝉」「漱石碑」堀口大學
- 五十六、「漱石碑」堀口大學
- 五十七、「因果応報」アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ/大澤慶子訳
- 五十八、「因果応報」アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ/大澤慶子訳
- 五十九、『膽大小心録』上田秋成
- 六十、「我がやどの」大伴家持 『夜の靴』横光利一
解說 佐藤夕子