2024年9月、六花書林から刊行された桑原憂太郎(1971~)の評論集。装幀は真田幸治。著者は旭川市生まれ。
目次
Ⅰ
- 現代口語短歌のリアリズムとは
- 口語短歌による表現技法の進展
- 現代口語短歌によるリアリズムの技法
- 短歌作品の「心内語」の効果と深化について
- 現代口語短歌の〈私〉
- 新しい「写生」の可能性
Ⅱ 時評 (二〇一九年~二〇二二年)
- 短歌は大衆的であるべきだ、是か非か
- 「基本的歌権」なんて放っておけ
- 口語短歌の最前線の作品を読もう
- 「わからない」っていうな
- 社会を「じぶん歌」として詠う
- やっぱり顔が見えないと気持ち悪い
- 結社が元気なら添削はなくならない
- 一首評は作者の顔を浮かべないほうがいい
- ニューウェーブは短歌史を上書きできるか
- 家で詠おう
- 結社はコロナよりも強い
- ゴシップではなく業績の評価をせよ
- 三つの短歌賞について
- 動画的手法とは何か
- 連作にテーマは必要か?
- 機会詩の成熟化について
- 「いい歌」の基準は自分で作れ
Ⅲ
- 高瀬一誌のエロス
- 「不条理」を読む愉しみ
- わからない歌、わかる歌
- 前衛短歌は勝ったか負けたか
- 短歌の「異化」作用とは何か
- オノマトペ技法の最近の効用
- 心の「揺れ」をどう詠うか
- 各受賞歌集を読む
- 「美味しい」を表現する方法
あとがき