ぼくの交遊録 岡井隆

 2005年8月、ながらみ書房から刊行された岡井隆(1928~2020)の回想録。装幀は間村俊一

 

 『ぼくの交遊録』は、二〇〇〇年の四月号から二〇〇四年の三月号まで「NHK歌壇」に連載された。NHK出版協会ならびに「NHK歌壇」の担当者の皆さんにあらためて感謝申しあげます。おかげで、以前に書いた『一歌人の回想』(ながらみ書房刊)を補うかたちの回想を書くことができたし、この間におきた「乱詩の会」のリアルタイムの記録の断片も入ったし、ヨーロッパ旅行の報告にも役だったのだ。いくつか、繰り返しのある点は、以前の記載と違う点もふくめて)老齢のためのやむをえない欠点だが、なにとぞお許しください。
 ながらみ書房の及川隆彦さんは、ぼくが北里研究所の病院に勤めていたころからの知り合いで、元「短歌現代」の編集者をしておられたころもたくさんの仕事をさせていただいたのであった。「短歌往来」を創られてからも同じく、お世話になっている。今度のこの本をおねがいできたのをありがたく思っているところだ。分かり易く書いたつもりなので、多くの方々にお読みいただきたくおもっています。(おわりの二章は、連載のあとに、他誌に書いたものだが、春日井建と島田修二という二人の知友の死にあたっての追悼記風の感想文で合わせて、五〇章とした。)
(「あとがき」より)

 


目次

  • 一 野溝七生子鎌田敬止 
  • 二 寺山修司からの電話
  • 三 杉浦明平、いわゆる明平さん
  • 四 新国誠一と米田利昭
  • 五 斎藤正二と米田利昭と本郷のお寺
  • 六 父母の歌、父から教わったこと
  • 七 ふたたび新国誠一杉浦明平
  • 八 吉田漱と「青年歌人会議」
  • 九 御岳句会と『俳句という愉しみ』
  • 十 御岳句会と乱詩の会と高橋睦郎
  • 十一 高柳重信という存在
  • 十二 村上一郎金子兜太
  • 十三 ヨーロッパの歌人たち
  • 十四 小暮政次に叱られた話
  • 十五 乱詩の会についての報告 
  • 十六 山田富士郎と『保弖留海豚(ホテルドルフィン)』の人たち
  • 十七 フランスの旅中に旧制高校の友人たちをおもう
  • 十八 吉本隆明との論争と対談
  • 十九 石田比呂志と田井安曇
  • 二〇 田井安曇との交遊
  • 二一 田村雅之、村上一郎、幻の同人誌「異府」
  • 二二 平出隆とは「乱詩の会」で会った
  • 二三 町田康と大阪人気質
  • 二四 死んだ弟のこと、飯島晴子のこと
  • 二五 笠原芳光との対話の会
  • 二六 阿部日奈子、乱詩の会の終わり
  • 二七 師弟のこと、小池純代の歌
  • 二八 市原克敏と秋山実――いろいろな編集者
  • 二九 石井辰彦と短歌朗読の会
  • 三〇 斎藤茂吉塚本邦雄とイタリアの旅
  • 三一 塚本邦雄とはじめて会ったころ
  • 三二 現代歌人協会上田三四二の思い出
  • 三三 近藤芳美邸への訪問
  • 三四 五味保義と金田千鶴
  • 三五 医家の師友について-
  • 三六 塚本邦雄、柴生田稔
  • 三七 中学時代の友人について
  • 三八 病理学者たちと斎藤茂吉の剖見所見
  • 三九 佐々木幹郎との共同制作
  • 四〇 豊橋のころ、北川透そして久保忠夫
  • 四一 北川透寺山修司との鼎談の想い出
  • 四二 北川透と短歌朗読をした
  • 四三 上野千鶴子、そして小池光の『茂吉を読む』
  • 四四 土屋文明という「先生」
  • 四五 一度だけ斎藤茂吉と会ったときのこと
  • 四六 ドイツの旅、「みぎわ」そして大石田 
  • 四七 小見山輝とただ一基あるぼくの歌碑
  • 四八 久保忠夫に師事したわけ
  • 四九 春日井建と『ユートピア
  • 五〇 笑わない人島田修二

附 二十世紀の歌人群像のうち「岡井隆」 花山多佳子 
あとがき


NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索