2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

冬のランプ 久保田正文

1972年12月、冬至書房から刊行された久保田正文(1912~2001)の短編小説集。 戦後になって私は、新日本文学会の会員になり、その後順次に『近代文学』『文学芸術』『前後』の、各同人雑誌の同人に参加した。このうち、新日本文学会はずっと活動をつづけて今…

テド・ヒューズ詩集 片瀬博子訳

1982年11月、土曜美術社から刊行されたテッド・ヒューズ(1930~1998)の詩集。翻訳は片瀬博子(1929~2006)。世界現代詩文庫3。 目次 ・詩集『雨の中の鷹』から 雨の中の鷹 ジャガー こんごういんこと小さな令嬢 狐の幻 馬 有名詩人 秘書 人間嫌いの独り言…

未だ王化に染ばず 中原清一郎

1986年10月、福武書店から刊行された中原清一郎の長編小説。中原清一郎は外岡秀俊(1953~2021)のペンネーム。装幀は菊地信義。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

シルヴィア・プラスの愛と死 井上章子

2004年2月、南雲堂から刊行された井上章子によるシルヴィア・プラス論。装幀は岡孝治。 目次 はしがき 出会いのインパクト 経験の統一としての詩の方法 不安なミューズの漂う風景 生きられた神話 全詩集再続 新しい誕生 「ヤドー」 詩篇群の位置 若き詩人と…

百乳文 森岡貞香歌集

1991年11月、砂子屋書房から刊行された森岡貞香(1916~2009)の第6歌集。刊行時の著者の住所は目黒区中根。 この歌集『百乳文』はわたくしの第六番目の歌集となる。 第五歌集『黛樹』以後の昭和五十二年より六十年にわたる作品を収めた。がこの閒のすべてで…

信仰と愛 ノヴァーリス 山室静訳

1947年12月、青磁社から刊行されたノヴァーリス(1772~1801)の評論集。翻訳は山室静(1906~2000)。青磁文庫。 目次 ザイスの学徒 基督教世界或いは欧羅巴 断章 花粉 信仰と愛 遺稿より 「信仰と愛」あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤ…

新放浪講座 きだみのる

1975年2月、日本交通公社出版事業部から刊行されたきだみのる(1895~1975)の評論集。装幀・装画は古沢岩美。本名は山田吉彦。 目次 第一章 美しいものには倦きねばならぬ 第二章 料理の自由をわれらに! 第三章 集中食こそ美食の真髄 第四章 移動の自由を…

ルバング島 江崎誠致

1959年10月、光文社から刊行された江崎誠致(1922~2001)の長編小説。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

猫を拾えば うるし山千尋詩集

2012年6月、ジャプランから刊行されたうるし山千尋(1976~)の第1詩集。装画は高岡修。著者は肝属郡大根占町生まれ。 目次 Ⅰ 二〇〇八年~二〇〇九年 黒のボールペン 夕焼けに似ている(ラフ版) 読書で素直なこころを 世界について 生乾きの靴下(ロマンチッ…

谷間の女たち 森山啓

1989年8月、新潮社から刊行された森山啓(1904~1991)の自伝小説。装幀は高山辰雄。 目次 第一編 乱れ雪 第二編 自然の子 第三編 春の夢 第四編 谷間の女たち NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

くじら屋敷のたそがれ 原葵

2020年10月、国書刊行会から刊行された原葵の幻想小説。装幀は山田英春。 この「くじら屋敷のたそがれ」の主題は、長い間私が胸に抱いていたテーマでした。 実は、同じような主題で短編小説集「裏地とボタン商会の猫」(以心社、二〇一四)と詩 集「変装術師の…

バタアン死の行進 火野葦平

1952年10月、小説朝日社から刊行された火野葦平(1907~1960)の短編小説集。装幀は佐藤泰治。 目次 バタアン死の行進 全滅 鎖と骸骨 亡霊の言葉 白宮殿 イラワジ河を降る NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

変装術師の娘 原葵詩集

2019年1月、沖積舎から刊行された原葵の詩集。装画はビアズレー、装幀は秋山由紀夫。刊行時の住所は品川区西五反田。 いつも、さまざまに変装して生きてきました。ある時は幼女、ある時は老婆、またある時は男……。 そういえば子どもの時から、自分は子どもの…

迷える夫人 ウィラ・キャザー 厨川圭子訳

1957年3月、研究社出版から刊行されたウィラ・キャザー(1873~1947)の短編小説集。翻訳は厨川圭子(1924~)。装幀は亀倉雄策。研究社アメリカ文学選集。 目次 迷える夫人 トム・アウトランドの物語 解説 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオク…

生きる葦 抑留留守家族百万人の声 川内康範

1952年7月、妙義出版社から刊行された川内康範(1920~2008)の長編小説。装幀は林武。2007年9月、廣済堂から復刻版が刊行されている。 目次 序章 第一部 どろんこの歌 第二部 生きる葦 第三部 素足の旅 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤ…

禁じられた地帯 五島勉

1958年2月、知性社から刊行された五島勉(1929~2020)の風俗ルポ。。 目次 はじめに スピード・スリル・セックス 冒険と脱出 リズムに憑かれた青春 蒼白い照明の下で 愛と死のバランス・シート 危機に立つハイティーン ピンク・クラブの少年少女たち 大学生…

伊勢ゆのやま 福山順一

1930年4月、博省堂から刊行された福山順一の随筆集。 目次 一、佐々木信綱先生序歌 一、湯の山 道 宿 窓 湯 泉 夜 朝 町 寺 山 瀧 溪 花 草 一、橫井也有 一、司馬江漢 一、鈴木小舟 後記 挿畫目錄一、序歌色紙・ 佐々木信綱筆一、湯の山の圖・ 司馬江漢筆一…

明日のある娘ら  繊維労働者の生活綴方 繊維労働組合生活綴方編集委員会編

1954年4月、三一書房から刊行された繊維工場労働者の手記アンソロジー。 目次 『明日のある娘ら』であるからこそ 国分一太郞 感想 鶴見和子 職場 生活 故鄕 感想 平和 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

時のざわめき O・E・マンデリシュターム 安井侑子訳

1976年5月、中央公論社から刊行されたオシップ・マンデリシュターム(1891~1938)の散文集。翻訳は安井侑子。 目次 ・時のざわめき パヴロフスクの音楽 幼い帝国主義 暴動とフランス娘たち 本箱 フィンランド ユダヤの混沌(カオス) ホフマンとクーベリッ…

山の思想史 三田博雄

1975年6月、岩波書店から刊行された三田博雄(1909~1989)の評論集。 目次 Ⅰ なぜ山へ登る Ⅱ 北村透谷 Ⅲ 志賀重昂 Ⅳ 木暮理太郎 Ⅴ 武田久吉 Ⅵ 田部重治 Ⅶ 大島亮吉 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

すでに夕暮れ いつも夕暮れ 高坂耕一詩集

1972年12月、私家版として刊行された高坂耕一の詩集。表紙カットは西弘幸成。刊行時の著者の住所は板橋区板橋。 目次 林道にて 私道 故郷 五月 剃刀 棗(なつめ) いまは空を泳ぐ 坂道 塊だらけの NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

キーセン観光実態報告書 山口明子

1984年3月、NCCキリスト教アジア資料センターから刊行された山口明子(1935~)によるキーセン調査報告書。アジア問題シリーズ3。 目次 序文 一、はじめに 二、観光産業の現況と日本人観光客 三、宮殿のような観光料亭 四、キーセンパーティの現場 五,観光…

晩夏の日 栗山脩詩集

1987年11月、荒地出版社から刊行された栗山脩の第1詩集。装幀は森本清水。 先日、歯科医院の帰りに芝西久保巴町の辺りを歩いてみた。すでに西久保巴町という町名はなくなっていて、虎ノ門○丁目○番○号という味気ない住居表示にかわっていた。森ビル・農林年金…

母の歴史 日本の女の一生 木下順二・鶴見和子編

1954年11月、河出書房から刊行された女性史アンソロジー。編集は木下順二と鶴見和子。河出新書62。 目次 はじめに Ⅰ 私の家 『私の家』を出発点として・労文文学サークル 私の家・鈴木久子 家の人たち・田中美智子 私の村と家・小林あや子 家のこと・米山も…

五合目過ぎて 平井孝詩集

1989年4月、花神社から刊行された平井孝(1929~)の第3詩集。著者は秩父市生まれ、刊行時の職業は新潟大学法学部教授、住所は新潟市小針藤山。 一九二九年。アメリカのニューヨークはウォール街で株の大暴落がおこった。それはまたたくまに全世界を経済の大…

女ひとりのアルジェリア よしかわつねこ

1991年7月、三一書房から刊行されたよしかわつねこのアルジェリア紀行文。 目次 はじめに 第一章 黒衣の文化・食べ物1 ガンドラの女たち2 靴と年齢3 「ショヤ ショヤ」という男たち4 クスクスとショルバ5 ナツメヤシ6 豚肉と味の素第二章 もう一つのイ…

秩父 平井孝詩集

1986年6月、花神社から刊行された平井孝(1929~)の第1詩集。装画は齋藤政一、写真は清水武甲。著者は秩父市生まれ、刊行時の職業は新潟大学法学部教授、住所は新潟市小針藤山。 早いものだ。新潟に住んでもうかれこれ十八年になる。なんとはなく始め詩作。…

ヴェロニカのハンカチ 中山直子詩集

1992年10月、本多企画から刊行された中山直子(1943~)の第2詩集。新詩篇第2巻。著者は東京生まれ、刊行時の住所は横浜市港南区。 かつて伊東静雄に敬慕の念をいだいているというだけで若年の私を受入れて下さった『果樹園』になつかしく感謝の思いを捧げる…

離陸 倉持三郎詩集

1977年8月、国文社から刊行された倉持三郎(1932~)の第1詩集。刊行時の著者の職業は東京学芸大学助教授。D・H・ロレンス研究者。住所は町田市。 これは私の最初の詩集である。『詩研究』、『日本未来派』、『あるでばらん』に掲載した作品から自ら選んだ…