1982年10月、思潮社から刊行された白石公子の第1詩集。装画は田中靖夫、装幀は菊地信義。附録栞は「白石公子小論/北村太郎」「おねえちゃん/宗左近」「日記/白石公子」。叢書「女性詩の現在2」。
初めての詩集を出します。
第Ⅰは二十歳の時、第Ⅱは十八、十九歳、第Ⅲは二十一の時に書いたものです。(そしてゲラを受けとった六月十五日に、二十二歳になりました)。ちなみに第Ⅰは、一所懸命何かを求めて投稿してた時のもので、主張と反抗心もまださめやらず、詩集を出したいとうわ言のようにわめいていた頃でもありました。書き続けるにつれて、しだいにほとぼりもさめて、隠やかな快い微熱のもとで処女詩集を手にすることができたのは、きっと恵まれているんだろうなと思います。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- くぎり
- 詩愛
- 日常の鬼
- ぼくといってみたい日
- 血切り
- 家庭
- 故郷のために
- あたしは本当によくセーラー服がにあっていた
Ⅱ
- 私たちの抒情
- 星埋め
- おねえちゃんと呼べば
- 手紙日記
- 新婚生活
- 私たちの日常
- どんな口実からも離れて
Ⅲ
- 石の声
- スケバンだったしーちゃん
- 馬の尻
- あたしらこうして大人になっていく
- てるてるぼうず
- 同情
- 海とのつなひき
- おくれてくる日々
あとがき