1981年1月、思潮社から刊行された吉野弘の評論集。装画はながたはるみ。
目次
Ⅰ
- 初心所望
- 夢二題
- 中年寂零
- 愛する
- 紐
- 鉄と錆
- 力と神さま
- 弱さを自ら認めれば
- 沈丁華の匂い
- 「二月」の詩
- 蚕と繭
- 樹木
- 闇と花
- 雀・鳩
- 蛾・甲虫
- 時候・御中
- 潮騒・街騒・?騒
- 蜜柑の受難
- 酒田の雪
- 落し物
- 浄・静
- 母・海・スキャンダル
- 漢字の中の乳房など
- 足の比喩
- 手の比喩
- 膝折・末無川
- オネスト・ジョンとグッド・ラック
- 紐をほぐす
- くらしの中の比喩・言葉と敵味方
- 会釈・挨拶・いい会話
- 会話三つ
- 標語
- 高校生の詩
- 社長業
- 金魚鉢
- 娘の名前
- 長女次女
- ピアノ回想
Ⅱ
- 個人であること
- 二つのこと
- 人間そのものが荒地だ
- たわごと少々
- やさしさ・エゴイズム・想像力
- 剪定ということ
- 母性
- バスと運転手
- 加害者・被害者
- 棄権の意味
- 「中高生時代の男女交際」に意見を求められて
- 遊動視点
Ⅲ
- 戦争っ子
- 釣りの思い出
- 軍事教練と酒商(さかしょう)デパートと何(ホー)先生
- 東京パレス他
- 貧すりゃ
- おみくじに歯ぎしりして
- 自分の愚かしさに
- 日記・某月某日
- 東京という町
- 「食」随想
Ⅳ
- 東北地方出身者
- 手紙
- 印刷と私
- 言葉の身辺
- はやす
- 落穂・お世話
- ポエム漫談「目」
- 漢字のプリズム 幸と辛 器と哭 往と住 土と士 快と怏 怒と恕 舞と無 末と未
あとがき