1987年3月、工藤勇三により刊行された工藤康(1925~1972)の遺稿集。編者は北彰介。著者は青森市生まれ。
目次
・詩篇
- すずかけの道
- 封印
- 木霊
- こころの詩
- 蟹の詩
- 懐かしいあけみに
- 若い日の記録
- 工業学校の庭
- 夕暮れ
- 冬
- 帰途
- 病床の歌
- エチュード
- 夜更けの蛾
- 夜について
- 忘れられた者の歌
- 顔の中の光を見つつ
- 夕映えの歌
- フェタールなわが母へ寄せる哀歌
- 大学病院素描
- 手術台にて
- ある肖像画
- 雨
・エッセイⅠ
- 宿命の人
- 若き友のために
- 詩について
- 本県における詩の座標
- 同人誌の存在
- 童心への回帰性
- 歌詩「海鳴り」を読んで
- 越山春樹のこと
・童話
- きつねと寛造
- 飼犬
- にげたヤマガラ
・エッセイⅡ
- 真実は心にのみ叫ぶべきか
- 信をためらう声なき吐息
- ある母子家庭のメモ
・エッセイⅢ
- ”乱暴な職安失保の係員”に思う
- 農業問題
- 農業問題についての考え方
- 農民の危機感
- 共同化の経理
- 弥三郎の嫁の歌
- 開拓地に泊って
- 鬼神社に思う
- バイクとぼく
- 岩木登山のおもいで
- あるニコヨンの死
- 新しい風景に
- ヒゲについての一章
・エッセイⅣ
- 汚れるばかりの弘前城
- バス料金の値下げ望む
- 弘前の住宅政策に望む
- 石川分市問題の疑問点
- 「コタンの口笛」と人種観
- リンゴ業者倒産に思う
- 民謡”弥三郎節”と嫁の座
- 十三干拓の堤防に質問
- 開拓地のルポをみて
- S青年会の運営に思う
- 弘前旧市庁舎跡の利用
- 弘前市の行政に思う
- S青年会に反省を望む
- 弘前市営住宅と非常口
- A町予算におもう
- ユース・ホステル運動
- 町会と神社維持費再論
- 神社維持負担金と町会
- 神社維持費論の最後に
- 弘南バスの争議に思う
- 曙町民と改良住宅入居
- 住宅地とどろんこ道路
- 松川事件の判決
- 市民会館は弘前公園に
- 文化センターと弘前市民会館
- 供血と「無縁の慈」
- 盲人の出かせぎに思う
工藤康年譜
詩人工藤康のこと 書簡よりみた人間像 北彰介
あとがきにかえて 兄のことなど 工藤重司・工藤勇三