2001年6月、澪標から刊行された中村隆(1927~1989)の詩集。編集は中村隆文。装幀は倉本修。
目次
詩集『不在の証』全篇
・不在の証・他3篇
- 不在の証
- 告発者
- 暗い声に
- われわれはなにを得たか
・砕ける日々・他5篇
- 砕ける日々
- 火の眼
- 渇いた薔薇
- リラと薔薇
- 黒い輪
- 泥沼物語
・裏切った街・他3篇
- たとえば
- 微動する秤
- 言葉の海で
- 裏切った街
あとがき
・金物店にて Ⅱ
- 除夜
- 一枚の写真に
- 戦争について
- つつむ
- うごく
- 市場の中で
- 黒い檻
- 微小な一点に屹立する 中村隆の人と作品について 伊勢田史郎
あとがき
詩集『向日葵』全篇
- 埋める
- 選ぶ
- 向日葵
- 向日葵
- 若い茎
- 嵐の中の向日葵
- 枯れ花
- 消えた向日葵
- 冬の向日葵
詩集『詩人の商売』全篇
詩人の商売 中村隆に 衣更着信
Ⅰ 取引その他の詩
- 取引
- かくれんぼ
- 黒い鉄
- 篩(ふるい)
- 石頭(えsっとう)
- 蝶番
- 幽霊
- 職業 衣更着信さんに
- 復活
- アルミ・サッシ
Ⅱ 倒産その他の詩
Ⅲ 張り番その他の詩
- 夢の旅
- 張り番
- 遺書
- アラモ
- 蛍
- 小伝
- 家系
- ラグビー
- 桜
- ギンギラ
Ⅳ 見えない球その他の詩
- 見えない球
- 眠れぬ腕
- 白い弾丸
- 勇士
- 理髪店にて
- 沈む球
あとがき
・未完詩編
- 夜陰の底深く 一つの出発のために
- 哀歌 南海の果、若きいのちを沈めし友びとに捧ぐ
- 降臨祭
- 薔薇の混乱
- 礫・花辨・鳥など
- 火の車
- 石のパイプ
- 未明の椅子
- 衝激
- 火をみた
- 死んでいた時間
- 一つの姿勢
- 六月
- 沈黙の人
- 失くなった街
- 汚されたキャタピラ
- 御来光
- 落盤
- 山陰本線
- 観光船にて
- 鳥取砂丘で
- 厄神詣で
- 一つの部落
- 自衛隊にて
- 城攻め
- 神棚
- 迦楼羅(かるら)王
- 仏壇
- 波
- 敵
- 夜の小鳥
- 夜の滝
- 向日葵
- ゲリラ 但馬・竹野の猿に
- やまい三題
- そこひについて
- 胃痛について
- 痔について
- 病室にて
- 青物店で
- 青物店にて
- 酸素
- 蛇足
- 浅黄裏(あさぎうら)
- 旅路
- フラミンゴ池で
- 女の海
- 確信 伊勢田史郎に
- 包丁問屋にて
- 釘の音
- 曲った釘
- 錆びた火箸
- 飛ぶトタン
- 包丁のうた
- 梅と骨
- 市場
- 市場にて
- 丘の上の病院
- 坂の下の高層ビル
- 湊川公園にて
- ほんとうの雲
- 新神戸駅にて
- 冬の桜
- 花よ
- 胎む
- 街
- 雨の日
- 死んだ文字
- 丹波古寺にて
- 梅雨
- 冬のライオン
- 終戦処理
- 晩餐会
- 花火
- 詩人の人生
- 水子
- 蠅
- 夜のうた
- 夜のうた
- 夜のうた
- 夜のうた
- 夜のうた
- くるみ
- 人情
- 紅葉狩
- あのひと
- サービス
- 一発
- 槍ガ岳にて
- 山小屋の朝
- 新年
- ハル・ブリーデン
- 走れ!
- 刺客
- 合鍵
- 鍵狂い
- 鬼針
- 命綱
- 不況
- 鼠取り
- 西洋兜
- 焼けたロストル
- 決闘
- 花しょうぶ
- 褐色の実
- くるくるまわるケースの中で
- 事件
- 鬼門
- 噂
- 霊園にて
- 裾
- 同業
- 今日の献立
- 産地
- 荒ぶる神
- 火事
- ずぶ濡れの青春
- 家族
- 戦記
- はかりの検査
- 金庫
- 遠い朝
- 旅順
- 開眼
- 二つの死
- 利息
- 桜
- イカロス
- 詩人の魂
- 別れのブルース
- 溶ける風景
- 藤娘
- 合鍵
- 標的
- 食物二題
- 烏賊
- ササニシキ
- 都会の農民
- 冷たい水
- 太介
- タンポポ
- 焼却炉のある風景
- 銭湯にて
- 銭湯の竜
- 健康風呂
- 公衆浴場の将来
- 風船飛ばし
- 記録
- しんぽう
- オールドファン
- 満期
- 散髪
- 小さな港
- オイル
- 瘡蓋
- 錆びる
- ビス
- 鉄塊
- 玄翁
- ダライ粉
- 罠
- 斧の話
- 過疎の村へ
- ひまわり
- スギナ 進藤敏君に
- 鹿のふん
- 湯たんぽ
- 村の秋
- 荷造り
- 算盤
- 商法
- 二代
- じゃがいも
- 檸檬
- たまご
- 二十世紀
- 酢大豆
- らっきょう
- ぐれーぷふるーつ
・中村隆について
- 中村隆・人と作品
- 釘樽の底から 安水稔和
- 中村隆・その詩と人生
- クラルテを求めて 伊勢田史郎
- 父と子 全詩集のために 倉橋健一
中村隆年譜
未刊詩初出一覧
おわりに 編集にあたって 中村隆文