2011年3月、中日出版社から刊行された唯木佐保子(1959~)の第4詩集。絵は著者と木嶋良治。著者は札幌市生まれ、刊行時の職業はピアノ店勤務。
一七歳の頃、高校の英語の先生のご紹介で京都の同人誌に加わらせて頂きました。西脇順三郎訳『荒地』に感動したこと、憧れの気分で原文を紀伊国屋書店で眺めていたこと、シェークスピアの戯曲を翻訳で読んでいた十代の頃、堀口大学の翻訳詩を夢中で読んでいたことが印象深く思い出されます。
一九九〇年に単身で横浜へ出て、もう一度、歩き始めようとした何かと向き合いながら二〇〇三年に中日新聞の『私の詩』へ投稿を始め柏木義雄先生のご紹介で同人誌「ぱん・ふるーと」に参加、ついで中日詩人の会への入会と道が広がり、遅い青春が素直な自分をさらけだすことを怖がらなくなったような気がしています。
二〇〇七年から中日文化センターで英文学と英詩を学ぶ機会に恵まれ、影で見守っていてくださる多くの友人、先生方に深く感謝しています。
(「あとがき」より)
目次
・瞑想
- 春の庭園
- 暖炉
- リアルト橋
- 赤い花
- もみの木
・愛のことば
- 浜風
- 潮騒が聞こえる
- ピアノ・アニバーサリーⅡ
- ピアノ・アニバーサリーⅣ
- 春
- 春Ⅱ
- 羽根の消えた天使
・懐かしき世代
- 夕張炭鉱
- 石炭小屋
- 仔豚とわたし
- 水曜日の横浜赤レンガ倉庫
- YOKOHAMAⅢ
- 四つ葉のクローバー
- 十七歳の頃
あとがき
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