渡辺順三の評論活動 その一考察 碓田のぼる

 2015年7月、光陽出版社から刊行された碓田のぼる(1928~)による渡辺順三(1894~1972)の評伝。

 

目次

はじめに

第一章 助走からプロレタリア短歌運動へ

  • 一 第一評論集『階級戦の一隅から』の主張
  • 1 内心の燃える要求
  • 2 短歌への回帰
  • 3 プロレタリア短歌論の開始
  • 4 無産者短歌の方向
  • 二 第二評論集『短歌の諸問題』の問題
  • 1 本格的評論集の登場
  • 2 短歌の「詩への解消」論
  • 3 「新らしき出発への道標」

第二章 啄木の正系を継ぐあざやかな朱線

  • はじめに
  • 1 過渡時代の道標
  • 2 治安維持法体制下の検閲
  • 3 啄木における生活認識の深化
  • 4 啄木の「合理的生活」とその発展 
  • 5 「大逆事件」研究の先駆者

第三章 『定本 近代短歌史』への道のり

  • 1 近代短歌の通史への関心
  • 2 削除頁をのぞく
  • 3 史的唯物論より近代短歌を観る
  • 4 真理社版『近代短歌史』
  • 5 渡辺順三と哲学
  • 6 近代短歌史への峯

初心の旗と展望 「人民短歌』以前と以後をからませて

  • 1 歴史の継承
  • 2 新しい道標
  • 3 伝統と革新
  • 4 アンドリュー・ロスの期待
  • 5 課題と展望

あとがき

 

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