1958年5月、三一書房から刊行された森直弘(1911~)の評論集。
目次
はしがき
一 保守派の温床・地域社会
- 暴言まかり通る
- 政治的手腕
- 親馬鹿のうえにあぐら
- チャッカリ者の喰い物
- 躍る世話役、ホクソ笑む保守派
- 封建的な「関係の力」
- 「決めたのはみんなだ」
- ものいわす「政治的手腕」
- 保守派の温床・地域社会
- おかみさんと若ものたち
- あなたまかせの「町内会」
- 現代の権威・シャモジ
- 青年会は夜遊び会か
二 地域社会における労働者の位置
- 労組はやくざの集まり?
- 「労働者はストばかりやって」
- 「やんちゃまいている」
- 家へ帰ればあなたまかせ
- 家庭はいこいの場所だ
- 議長!議事進行!
- とけあわぬ労働者と農民
- 米の値上げと値下げ
- 労働者は富農なみ
- カーテンを除くもの
- なかま同志のいがみあい
- 労働者のお大名?
- せめて世間並みに
- かあちゃんも一しょに
三 家族ぐるみ・町ぐるみ
- 家族組合と地域協議会—北鉄労組の場合
- 社長は当選、委員長落選
- 動きだした北鉄労組
- 地域協議会無用論
- 通勤労働者による居住地組織
- 美川町の場合
- あんたも美川ですか
- 町長退陣、選挙戦
- しっかりしてくれ、革新政党
- 今後に期待するもの
- 三馬家族懇和会の場合
- 勤労者は月給取りだけじゃない
- 懇和会はこうして成功した
- 会の性格をどうするか
- 幹部の役割と共産党との共闘—北鉄高浜会の場合
- 最初の失敗
- 北鉄高浜会生まれる
- 共産党との共同闘争
- 大きい指導者の役割
- 労組内部の民主化が鍵
- 山代勤労協の場合
- 減税要求を中心に
- 町議選の勝利と勤労協結成
- 代表は婦人会に
- 温泉資本をめぐって
- 鶴来地労協の場合
- まえにも地区労はあったが
- 若い者の出る幕がない
四 地域組織の問題点
- 地域組織の類型
- 三つの類型
- 問題整備の視点
- 有力単組と活動家の役割
- 地域組織の機能
- 「地区労」のしごと
- 「居住地組織」のしごと
- 公民館活動の問題点
- 国立町「火曜会」
- 権力との対決
- 「人間」の大切なこと
- 労働者は世間知らず?
- 「ままのうまい」人間
- 権力と対決するもの—現場労働者
- 地域組織と政党
あとがき