2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

挑発する俳句 癒す俳句 川名大

2010年9月、筑摩書房から刊行された川名大(1939~)の評論集。カバーオブジェ制作は勝本みつる、撮影は松浦文生、装幀は間村俊一。 目次 はじめに 1 向日性と生命感に溢れる青春性 中村草田男『長子』 2 イメージと言葉の連想、攪拌 高屋窓秋「白い夏野』 3…

命ひとつが自由にて 歌人・川上小夜子の生涯 古谷鏡子

2012年2月、影書房から刊行された古谷鏡子による川上小夜子の評伝。カバーは瀧口修造「無題」(1961)。 目次 Ⅰ 1 はじめに 2 はじまりはどこにあったか 3 「蟷螂の斧」 4 「詩歌」の頃のこと 5 生家のことなど 6 「詩歌」から「覇王樹」へ 7 「覇王樹」の時…

花盗人 浅尾忠男詩集

1976年5月、青磁社から刊行された浅尾忠男(1932~)の第4詩集。装幀は渡辺皓司。著者は堺市生まれ、刊行時の住所は町田市森野。 わたしにとって詩は、やはりある特定の人間や事物、政治的・社会的問題への執着といったところで、かろうじて成立するものであ…

橋姫 村上草彦詩集

1973年5月、木書犀房から刊行された村上草彦(1908~)の第3詩集。題字は畑山美代、装幀は土屋二三男。著者は塩尻市生まれ、刊行時の職業は古書店経営、住所は国分寺市。 目次 タイム・レンズ 西行絵詞 お七連禱 浅芽が宿 浦島の海 橋姫 カチューシャ 駒子 …

坂上清 坂上清詩集

1974年3月、蒼馬社から刊行された坂上清(1928~)の詩集。著者自装。著者は淡路島生まれ、刊行時の住所は清瀬市。 詩を発表しなくなってから、もう二十年にもなるだろうか。その当時のノートも、同人誌も散逸して、僅かに、一部の作品を清書した、原稿用紙…

みじかい飛翔 和田英子詩集

1970年12月、Gグループから刊行された和田英子(1926~2012)の第1詩集。 この詩集は、一九五七年以降の作品の中から、えらんで取り出したものです。発表した詩誌は『航海表』『現代詩神戸研究会資料』『G』で、発表年月順にこだわらず、任意に編集していま…

落雷 風間光作詩集

1974年9月、千代田書房から刊行された風間光作の詩集。著者自装。著者は東京向島生まれ、刊行時の住所は板橋区大谷口。 目次 海牛 (うみうし) 水母(くらげ) いろいろのいろ 緋鯉 で・も 狸 泥鰌(どじょう) 鯣(するめ) 螳螂(かまきり) 蝸牛(かたつむり) 子子 …

妙好俳人録平さん 瓜生敏一

1973年9月、春陽堂から刊行された瓜生敏一(1911~1994)による木村緑平(1888~1968)の評伝。木村緑平は医者。種田山頭火(1882~1940)を支えた。 目次 序文 萩原井泉水 はじめに 大山澄太 ・生い立ち 父・祐敬 母・タヲ 叔父及びいとこたち 叔母及びいと…

暁闇 江波戸敏倫詩集

1966年6月、潮流出版社から刊行された江波戸敏倫(1931~)の第1詩集。写真・装幀は村田正夫。著者は東京生まれ、刊行時の職業は牛乳配達。 昔から夜明け前の闇がもっとも暗い――と云われています。毎朝牛乳配達をしている私には、この言葉が身に沁みてよく解…

実用的研究 秋村宏詩集

1963年4月、飯塚書店労働組合から刊行された秋村宏(1931~2023)の詩集。著者は東村山市生まれ。 目次 アメリカ兵は帰ってゆけ 祝婚歌 四人の大将 遅く生まれてくる 中小企業精神 カタツムリ 木 汽車よ 境界 水物語 半分の大人 スター きみのマヘリアは告発…

青い湖 森山一詩集

1969年1月、虹社から刊行された森山一(野沢冬歌)の詩集。著者は伊那郡高遠町生まれ、刊行時の住所は江戸川区北小岩。 目次 東京の雪 太陽 風野郎 流れ木 おふくろ 風花 潮 蒼空のいろ 魅惑の海 雪のいのち この高原の空のいろ ふるさとのうた 林のこみち …

状況報告書 笠俊介詩集

1971年7月、国鉄詩人連盟から刊行された笠俊介(1920~)の詩集。装幀は内田克己。R.P.シリーズ20。著者は飛騨下呂町生まれ、刊行時の住所は名古屋市千種区。 目次 積木 ほうかむり かっこう 土方の子 鯉のぼり 中部山岳国立公園 その朝 つづれさせ バクハツ…

助手A あいはら涼詩集

1999年10月、夢人館から刊行されたあいはら涼の第2詩集。装幀は直井和夫。刊行時の住所は杉並区和泉。第50回H氏賞候補作品。 身長百五十三センチ、体重三十五キロ。麻生優子さんは、それまで私がリハビリ助手として担当した患者さんの中で、一番ほっそりして…

雉の歌 竹内三郎詩集

1959年5月、新文壇社から刊行された竹内三郎の詩集。 目次 ・抵抗詩編 巨大な胃袋のなかで わたしの胸の足跡 おれはタイヤのない自転車でつっ走った 罪あたりのイカルスの子供等 周旋屋 犬 ピストル あなたの眼が スピード時代 狂馬 ・優しい詩編 SONATINEⅠ …

鳥葬 重国林詩集

1968年11月、潮流出版社から刊行された重国林(1929~1989)の第2詩集。装幀・装画は坂本郁子。著者は石川県生まれ。 目次 逆潜行 ぼろぼろの時間1 累犯 火の幻想 空の暗算 別れる 八月の光たち 鳥葬 みえるもの見えないもの 腐蝕 群れる 弔旗 おれのなかの…

幻想詩集 木村嘉長詩集

1968年11月、風社から刊行された木村嘉長の詩集。刊行時の著者の住所は横浜市。 この詩集は、既刊の幻想詩集(一九五六年版)と、夜の挨拶(一九五七年版)の二冊の小詩集の詩を選択し、ここに再刊したものである。私の歩んだ詩の世界は狭小な世界かも知れない。…

ゴリラがゆく! 高橋渉二詩集

1971年8月、私家版として刊行された高橋渉二(1950~)の第2詩集。刊行時の著者の住所は札幌市手稲前田。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!オークションで検索メルカリで検索

乗越切符 古市良平詩集

1968年11月、黄土社から刊行された古市良平の詩集。刊行時の著者の住所は練馬区春日町。 目次 ・乗越切符 乗越切符 姫しゃら あざらし 手垢に染みたもの 深い谷間 はしどい 雨だれ 尻尾の歌 フルートを吹かずに 朝顔 なごり ・前庭 しゃがの花 雪柳 レクイエ…

出口 古市良平詩集

1965年5月、詩洋社から刊行された古市良平の詩集。装幀は古市弓枝。 目次 ・午後 灯火 アヴェ・マリア 煙草の灰に 名前 夜の磁石 呪縛 停留所で 愚痴 こより ひま あご ごみ箱 ・うちみ 切り捨てられた時間 道標 うちみ 存在 みずき 植木の村 歪んだ時間 石…

短詩型文学論 岡井隆 金子兜太

1963年7月、紀伊國屋書店から刊行された岡井隆(1928~2020)と金子兜太(1919~2018)による評論集。刊行時の岡井の職業は北里研究所付属病院勤務、金子は日本銀行本店勤務。 目次 ・短歌論――韻律論をめぐる諸問題 岡井隆 1短歌を短歌たらしめるもの 2等…

わが生涯と時代 フレデリック・ダグラス 稲澤秀夫訳

1970年7月、真砂書房から刊行されたフレデリック・ダグラス(1818~1895)の自伝。翻訳は稲澤秀夫。 目次 一章 著者の生まれ 二章 祖母との別離 三章 子供時代の苦難 四章 奴隷農園の概観 五章 奴隷所有者の人がら 六章 子供心に思ったこと 七章 お屋敷の贅…

夏から夏へ 浅尾忠男詩集

1966年11月、詩人会議から刊行された浅尾忠男(1932~)の第2詩集。装幀は渡辺皓司。著者は堺市生まれ、刊行時の住所は町田市森野。 一九五九年に第一詩集「記憶の中の女」をまとめたとき、ある詩雑誌で"あたらしいプロレタリア詩の方向をめざしているのでは…

私の空間 中野妙子詩集

1967年7月、現代詩工房から刊行された中野妙子の第1詩集。装画は司修。 私は第一詩集の出版に際して乙女のような感傷に浸っております。 銀行員だった父を戦争で失って以来、母と共にさまざまな道を歩んでまいりました。母は祖母や私を養うために自分を犠牲…

三浦和三詩集 三浦和三

1973年11月、三浦和三詩集刊行委員会から刊行された三浦和三の詩集。表紙イラストは佐藤清美。 目次 時報 早春 メルヘン 雪どけ 真夏 医師 枯枝 一個の茶わん 菰 三本脚の病人 夜明けの五分間 まるく生きよう 言の性態 目 Souvenir―K子に寄す― 忘却 夜も昼も…

あなたは 矢野栄蔵詩集

1967年7月、思潮社から刊行された矢野栄蔵の詩集。 今日まで生きてきて、特に印象に残っているものと言えば、今まで実によく女に騙されてきたということぐらいで、他の一切はそう気にするほどのものはなく、たそがれていく太陽と、去っていく女とは、誰にも…

牡丹の花 獅子文六追悼録編集委員会編

1971年12月、獅子文六追悼録刊行会から刊行された獅子文六(1893~1969)の追悼録。題名・題字は小林秀雄、表紙は京都南禅寺蔵鎌倉彫牡丹文合子蓋拓本(国宝)。 目次 牡丹 獅子文六 ・追悼の言葉 岩田豊雄君追想 高橋誠一郎 牡丹 小林秀雄 ゴルフをめぐって …

成熟の表情 現代詩人論 神山睦美

1981年10月、砂子屋書房から刊行された神山睦美の評論集。 目次 はしがき 粕谷栄市 和解と寛容さ 菅谷規矩雄 生活■他界 北川透 <風土>のなかの覚醒 鈴木志郎康 <父>なるものの憂鬱 阿部岩夫 内攻する成熟 入沢康夫・岩成達也 ネガティヴィズムの海 吉岡実 薄…

平日 飯島晴子句集

2001年4月、角川書店から刊行された飯島晴子(1921~2000)の遺句集。装幀は伊藤鑛治。 本句集『平日』は、飯島晴子氏自身によって、題を付され、俳誌「鷹」平成8年4月号から同12年8月号に発表の作品から自選、清書されていた句稿を基とする。 ただし、①「鷹…

儚々 飯島晴子句集

1996年4月、角川書店から刊行された飯島晴子(1921~2000)の第6句集。今日の俳句叢書1。著者は京都府城陽市生まれ、刊行時の住所は横浜市青葉区。 『儚々(ぼうぼう)』は、『蕨手(わらびで)』『朱田(しゅでん)』『春の蔵』『八頭(やつがしら)』『寒…

詩学入門 エズラ・パウンド 沢崎順之助訳

1979年10月、冨山房から刊行されたエズラ・パウンド(1885~1972)の詩論集。翻訳は沢崎順之助。冨山房百科文庫28。 目次 解題 入門 いかに詩を学ぶか 警告 ・第一部 第一章 実験室の条件 表意文字の方法 第二章 文学とはなにか 言語の役割はなにか 第三章 …