
1970年12月、Gグループから刊行された和田英子(1926~2012)の第1詩集。
この詩集は、一九五七年以降の作品の中から、えらんで取り出したものです。発表した詩誌は『航海表』『現代詩神戸研究会資料』『G』で、発表年月順にこだわらず、任意に編集しています。私の三十歳前から四十歳にかけての作品群で、それ以前の作品は、散逸し、私の手許にありません。
編集し終えたいま、感じることは、これらの作品のむこうにある「年月」の重さです。大企業の下で引続き勤めている私にとって、この年月は「みじかい時間」ではあったのですが。
詩集を編むに当って、「輪」の伊勢田史郎氏、『G』の森弥生さん、木崎栄氏、山下一也氏に多大の助言を頂き、一方ならぬお世話になりました。改めてお礼を申し上げます。
また「航海表」の発行人であった藤本義一氏、「G」の発足当時の同人諸兄に、併せて謝意を表します。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- 橋
- 階段は欠けている
- 猿がいる風景
- 事故論
- 分裂
- 冷房について
- 彼女と私
- 夜が私を包む
- つめたい花火
- 丘のいっぽんの木
Ⅱ
- 老人ホームにて
- 河ぞいの道
- オレンジ色の朝と夜
- 狐の目
- 花だより
- 月の光が
- むこう通るは
- 遠い国
- 花のある工場
- ウエスの話
あとがき