1974年7月、匣同人会から刊行された原田勇男(1937~)の第1詩集。装幀は駒井佑二、レイアウトは米沢慧。彗著者は東京生まれ、刊行時の住所は仙台市。
この詩集に収めた詩篇は、一九五九年から一九七四年までの十六年間に書いた作品の中から選んだ。私が初めて出す詩集である。既発表未発表を問わず、制作順に排列した。Ⅰ~Ⅱは、それぞれの時期に詩集のかたちでまとめようとして未刊に終った作品群であり、独立した詩集の意味を持っている。この詩集を編むにあたって、レイアウトから出版に至るまでの作業を引き受けてくれた米沢慧氏をはじめとする「匣」の同人たち、及び仙台の「方」の詩人たち、そして装幀を快諾された駒井佑二氏にお礼を申しあげる。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ とおいとおいめざめ1959-1964
- 閉された海の唄
- 塔について
- 二月の風見開くまぶた
- かくされた朝
- 朝の種子たち
- 光のかたち
- にがい夜の唄
- 夜の柔かい石版のうえに
- 追放
- とおいとおいめざめ
Ⅱ 血のうた1964-1972
Ⅲ 北の旅1972-1974
- 北の旅
- 渚
- 北のうた
- 北の種子
- 海の断章
- 灰いろの空から
- 雪を主題にした三つの詩
- いのち
- 六花
- 婚礼
- 島
- 火の顔
- 熱い声
- 島めぐり
- 野の果て
あとがき
作品ノート
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