
1974年3月、蒼馬社から刊行された坂上清(1928~)の詩集。著者自装。著者は淡路島生まれ、刊行時の住所は清瀬市。
詩を発表しなくなってから、もう二十年にもなるだろうか。その当時のノートも、同人誌も散逸して、僅かに、一部の作品を清書した、原稿用紙一束が残っているだけだった。到底詩集を出すなどとは考えてもみなかった。偶々、昨年、中村さんが詩集を出版したとき、その装幀を頼まれたことがきっかけとなり、中村さんの協力で、作品を集めることが出来、やっとささやかな青春の記録として、まとめておく気になった。
ここに収録した作品は、一九四五年から、一九五五年までのもので、その中から四一篇を選び、制作年代順に、新しいものから、古いものへと配列した。
詩集を上梓するに際して、始めから終りまで、面倒をみていただいた、解説者の中村泰氏、いつも理解とはげましをいただいた森露秋・逸見渚の両氏に、心からお礼を申し上げる次第である。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- ススメ ススメ ヘイタイ ススメ
- 早春
- トカゲ
- ある足音が
- 俺たちに八月はない
- 人生
- 顔
- 朝の階段とサラリーマン
- 夏の間だけ
- 太陽
- 日が暮れるとき
- ゆきのなかで
Ⅱ
- 軍靴とべにたけ
- 君のとなりに
- 今日のために
- そして今は……春
- 基地「内灘」で
- 予感
- 差し出せ両の手を
- ひばり
- 島
- 死のときには私が仰向かんことを
- 再び
- マリオネット
- 秋
- 主よ! 秋の終りです
- 街
Ⅲ
解説 中村泰
あとがき