1980年4月、青磁社から刊行された植村諦(1903~1959)の遺稿詩文集。編集は秋山清。
目次
鎮魂歌
- 九月一日を憶う
- 弔詩 上村実
- 一年は過ぎて 堀浩
- 父と子 山崎真道
- 報知
- 九月十六日大杉栄
- 宗一少年に 橘宗一
- 桜
- 君は行ってしまった 伊藤悦太郎
- 先駆者 幸徳秋水
- 天地六種に震動す ガンジー
- 鎌倉の海 池田克己
- 不在 池田克己
- 春の雪 高村光太郎
- 霧 石川三四郎
- 思い出 石川三四郎
- 氷雨 崎本正
- 春早く松木千鶴
- 友よ、乾杯
- 鉄の夢 スターリン
未完詩集第十一詩
- 春が来る
- 街頭に学ぶ
- 秋の眼
- 暗い道で
- 夢
- 鉄の重量
- 今宵ばかりの
- 都会の河
- 破防法適用第一号告発状
- 渋柿
- 再生記
- 第十一指
詩論と論争
- まず自らの欲するものを
- 文学者と祖国について
- 私の戦争犯罪について
- 詩の批評について
- 小野十三郎の「詩論」をめぐって
- 詩の大衆性について
- 詩の類型化について
- 芸術的煽動と政治的煽動 岡本潤君への返書
- 「詩壇は果して貧困か」について
- 常識・観念・個人 岡本潤君の返書の返書への返書
- 現代詩と政治
- 叙事と抒情
- 詩のリアルについて
- リアリティと言葉の問題
- 与謝野鉄幹論
あとがき
銀座を走る電車の中で酒が飲める(小野十三郎)
あの日と翌日と(向井孝)
編集記(秋山清)
略年譜