1990年6月、ミドナイト・プレスから刊行された村上章夫(1949~)の第3詩集。装幀は永畑風人。著者は大阪生まれ、刊行時の住所は越谷市。
昭和五十二年六月から平成元年十二月までの十二年半の間に、岡山市、横浜市、新潟市、越谷市に住んだ。その間に四十篇程の詩を書いた。ここにあげた二十四篇には、岡山の前に住んだ相模原市を含めて、思い出がしみこんでいる。私の二十代後半から四十代に入るまでの自分史である。
読みかけた本にはさむ栞がある。十二年半の間に書いた詩は、時と場所を示す栞である。昭和五十四年五月、札幌に居た彼女を呼んで結婚、岡山市で結婚生活を始めた。この辺から乗は始まる……。
(「あとがき」より
目次
- 焼物の中の嵐
- 雪まつり
- 雪国
- 道すがら
- 街道
- 林檎と林檎の木
- きみは妊婦
- 宗教
- 劇場
- 町角
- 砂時計
- ある日の五右衛門
- 栞
- 埠頭
- 風景
- 蛇口
- 夕焼
- 出張先で
- U便
- U焼
- 映画と蜜蜂
- 黒髪の考察
- 天獄の門あるところ夏の蝶
- 漲るもの子の絵に字あり明易し
あとがき
関連リンク
村上章夫詩集 SF(空想科学物語)
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