1986年1月、ジュンク堂書店から刊行されたアンソロジー。監修は足立巻一と小林武雄。編集は現代詩神戸研究会（なかけんじ、中村隆、松尾茂夫、三宅武、和田英子）。写真は神戸新聞社提供、イラスト地図は田中徳喜。
目次
Ⅰ 神戸わが街
- 青 鈴木漠
- 詩と真実 亜騎保
- 出船ひそやかに 港野喜代子
- 海はここから 多田智満子
- 紺碧の街と呼びたかった 季村敏夫
- 動物磁気 竹中郁
- わたしたちの街 安水稔和
- 暗い手 田部信
- 神戸の市電 岡見裕輔
- 我が晩春悔いあり 能登秀夫
- 入学試験 玉本格
- 明石から 森本敏子
- 私はまつりを見にいかない 水こし町子
- 渇き 君本昌久
- 大阪湾 北見哲哉
Ⅱ 東から三宮まで
- 商船大学にて なかけんじ
- 広告 西垣矩美子
- 丘 橋本光子
- 水中花 中浜睦子
- 光三つ 杉山平一
- 板塀の風景 宮川守
- 御影 松本多賀子
- 記憶の川は名のみにて 斎藤直巳
- 求塚幻想 谷田寿郎
- 特急電車 丸本明子
- 桜道 桑門つた子
- 王子公園周辺 なかけんじ
- フラミンゴ池で 中村隆
- 友へ 岡見裕輔
- 春日野道の 本多ちえみ
- ほいないそうな 安水稔和
- 街景 二宮界隈 寺島珠雄
- ある川の歴史 たかはらおさむ
- サンチカタウン 住吉千代美
- 不意の空 大江昭三
- 風のひとりごと 喜志邦三
Ⅲ 六甲から山手へ
- 六甲山頂上 福井久子
- 夕映えの青葉の六甲へ 海尻巌
- 山腹に棲む巨大な魚 香山雅代
- リュック背負って 葛城啓子
- 魚屋道 伊勢田史郎
- 摩耶山にて 倉田茂
- 祈祷済み椎茸こん布 寺島珠雄
- 布引 足立巻一
- 老友 竹中郁
- 異人坂 八條れい子
- 北野町三本松不動坂 陳舜臣
- 幻想北野町 なかけんじ
- 汗だらけの不協和音 山本格郎
- 海の見える坂 倉田茂
- ある喫茶店 池田昌夫
- 諏訪山金星台 山村順
- 関帝廟 伊丹公子
- 指呼 米田透
- ハーモニー 平田守純
- 南京街 大賀二郎
- 西元町高架下 さかたしげし
Ⅳ 港に沿って
- ポートアイランド 福井久子
- 人工島 陳舜臣
- 休まらない月 小月鏡
- 町名 竹中郁
- 人工島で 赤松徳治
- 黒い吃水線 谷田寿郎
- Amsterdamの船 伊勢田史郎
- 神戸港第一突堤 伊田耕三
- 花時計 堀口定義
- 東遊園地 静文夫
- のっぽビルにて 井上修子
- 旧商工会議所 三宅武
- 驟雨 松尾茂夫
- 中突堤・初秋 桑島玄二
- 紫陽花の周辺 渡辺信雄
- 弁天浜付近 車木蓉子
Ⅴ 新開地・兵庫
- 湊川神社 林喜芳
- 廃構 藤井日出司
- 兵隊服の男 高島洋
- 束の間の空へ舞い上がり消えた遊女 君本昌久
- 倒産 中村隆
- 桜 中村隆
- タワー 安部繁雄
- 新開地あたり 海尻巌
- 古い新開地 加藤裕一
- 新開地漫歩 灰谷健次郎
- わらび餅のうた 山本博繁
- どんどん川 綾見謙
- 兵庫素描 西本昭太郎
- 今昔 小川正巳
- 沿線風景 和田英子
- おおわだばし 和田英子
- 月見草の見える風景 岩渕欽哉
Ⅵ 北と西
- 鵯越 井上栄一
- わが街緑の記 永井ますみ
- 大池市住・冬 中村信司
- うつむく子供 丸田礼子
- 箱木千年家の辺り 伊勢田史郎
- 石峯寺晩夏 各務豊和
- 一九八五年夏・名谷周辺 緋沙あけみ
- 出発 森勝美
- 木津路暮愁 幻太郎
- 雄岡・雌岡 市川宏三
Ⅶ 長田のあたり
- 晩秋の影 蓬莱隆次
- 幻話 直原弘道
- 目玉のうた 大賀二郎
- 鴉 緋沙あけみ
- 遠矢浜 子森洋介
- 昔住んでいた所 安部繁雄
- 二葉町 三宅武
- 公園 松尾茂夫
- 風景 たかとう匡子
Ⅷ 須磨・垂水・舞子
- 歩兵 足立巻一
- 窓景色 ざいま洋子
- 絃と弦 白川淑
- 海の中に太陽がはまった 水こし町子
- 須磨海岸幻覚 たかとう匡子
- チモリチョウ三丁目四－五 福永栄子
- 須磨海水浴場 各務豊和
- 一の谷（境浜） 内田豊清
- いしぶみたち 玉岡松一郎
- 平磯海づり公園にて 岩渕欽哉
- 聖ルミの街にて 三宅武
- 荒縄 森彌生
- 落日の― 和田英子
- 星の通りみち たかぎたかよし
- 明舞団地にて 直原弘道
- 島にむかう 織田喜久子
- 明石海峡 小林武雄
ユニークな都市・詩集
あとがき
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