1973年4月、明治書院から刊行された小室善弘による原石鼎の評伝。
目次
- 序にかえて 原石鼎の位置
- 鑑賞編
- 伝記編
一 深吉野以前
- 石鼎のなかの混沌
- 浪漫的心情はいかに馴化されたか
- 俳句との結びつき
二 深吉野時代 明治四十五年春深吉野入山以後、大年二年九月出山まで
- 処女作の意味
- 「深吉野篇」開花の要因
- 俳句における青春
- 虚子の俳壇復帰と石鼎の出現
三 海岸時代 大正二年九月出山以後、大正四年四月上京まで
- 抵抗がつくる美
- 沈鬱な心情の表白
- 俳句近代化における石鼎
四 都会時代 前期 大正四年四月上京後以後、大正十年五月『鹿火屋』発刊まで
- 流離から安定へ
- 石鼎俳句の変貌と虚子の俳句観
- 作風転換の意味するもの
五 都会時代 後期 大正十年五月『鹿火屋』発刊以後、昭和十二年六月『花影』出版まで
- 対虚子コンプレックス
- 『鹿火屋』の出発
- 味・つや・ぬくみ
六 晩年 |昭和十二年六月『花影』出版以後、昭和二十六年十二月命終まで
- 病中詠のなかったこと
- 主題の喪失
- 澄んでいる眼
付録
年譜
参考文献
俳句索引