1950年9月、ジープ社から刊行された青野季吉(1890~1961)の回想録。装幀は長谷川潾二郎。
目次
文學いまは昔
- 一、告白――晶子――蘭讃ーアンナ・カレニナ――柳浪・眉山
- 二、フランス大革命――「一七九三年」・「神々は渇く」――健作・麟太郎――直哉
- 三、荷風――敏――漱石――訪日作家
- 四、エロチシズム――ルッソー「懺悔」大作と未完――「蒼ざめたる馬」
- 五、武會小説――小劍――「土」――餘裕派小説
- 六、同世代者――忘却の運命――士郎――啄木・信夫
- 七、太宰――井伏――復讐の文學―嘉樹
- 八、ゴーゴリー――秋田蘭畫―秋聲―白秋・茂吉
讀書遍歴
- 一、書物への飢渇
- ニ、書物と思考
- 三、書物の選擇
- 四、讀書法について
- 五、讀書の幸福
- 六、讀書遍歴
- 七、運命的な邂逅
- 八、スタンダールについて
- 九、青年時代
- 一〇、座右の書から
- 一一、日本文學の遍歴
- 一二、獨歩集など
- 一三、現代文學の回想
- 一四、源氏物語について
- 一五、讀書の愛について
追懷記
- 一、坪内博士のこと
- 二、「人生劇場」の作者
- 三、「夜明け前」の作者
- 四、ニイチェとドストエフスキイ
- 五、河東碧梧桐について
- 六、バリモントを訪う
- 七、萩野由之博士
- 八、川上涼花のこと
- 九、ボオドレエル連想
- 一〇、漱石・鷗外・藤村
- 一一、渡邊華山のこと
- 一二、良寛のこと
- 一三、平泉について
- 一四、初戀について
- 一五、紅葉山人について
- 一六、山のこと
- 一七、變遷について
- 一八、抱月の晩年
- 一九、飢えた山雀
- 二〇、荒木又右衞門
- 二一、鶺鴒
- 二二、大阪のこと
あとがき