2021-03-14から1日間の記事一覧

形象と変容 詩人は何を見たか 松浦直巳

1975年4月、科学情報社から刊行された松浦直巳(1931~)の詩人論。著者は兵庫県生まれ、刊行時の職業は京都女子大学文学部教授、住所は京都市右京区。 言葉に憑かれ、言葉に疲れて、なおやみがたく私を言葉へと駆り立てるもの、それは私が何よりも生きて今…

かあさん 峰岸了子詩集

2008年2月、水仁舎から刊行された峰岸了子(1944~)の第9詩集。長編詩。装画は峰岸伸輔。 母(義母)が逝って二一年。認知症(当時の老人性痴呆症)を病んでの他界でした。現実には齢を重ねていくのに、過去の想い出の中で暮らす母の頭をよぎる年齢はだんだんと…

左右の川 岡部美民詩集

1993年10月、土曜美術出版販売から刊行された岡部美民の第4詩集。装画は梅崎幸吉。1965年から1992年までに書かれたもの。 目次 転びながらやってくる 一本の木 たとえば雲でさえ・ガラスでさえ 緻密な詩を書かなければならなくなった 石のうえの月光など 淡…