2006年5月、書肆山田から刊行された川口晴美の第9詩集。写真は田村尚子。第14回萩原朔太郎賞候補作品。
誰と話していたときだったか、アンケートの項目に「あなたにとって家族とは何か」という質問があったんだよね、という話題になって、私だったらどう答えるだろうとぼんやり考え始めたら、反射的に「罠」と思い浮かんでしまった。はっと気がつくと囚われていて、なかなか脱け出せない。罠だ、と思う。虐待されなくても、旧いルールを押しつけられなくても、おなじこと。
(「あとがき」より)
目次
- dis-
- 妹朝
- 姉夜
- 夜の欠片
- ナツ
- ファミリー・トラップ
- 椅子工場、赤の小屋、それから
- サスペンス、ワイド、いつか
- 小鳥屋
- 壁
- KAMIKAKUSHI
- 最初からどこにも繋ぎとめられてなんかない
あとがき
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