2011年3月、書肆青樹社から刊行された金素月(1902~1934)の翻訳詩集。翻訳は林陽子(1966~)。
目次
- 遠き後の日
- 草摘み
- 海
- 山の上に
- むかし話
- あなたの歌
- 失題
- あなたのお言葉
- わが人に
- 乾いた河の土手で
- 春の夜
- 夜
- 夢見たそのむかし
- 夢に来るひとりの人
- 雪降る夕べ
- 紫朱雲
- ふたり
- 鶏の声
- 忘れられずに
- いままで気づきもしませんでした
- 寝ても覚めても居ても立っても
- 日が山の端に沈んでも
- 夢
- 心はりつめる日
- 空の果て
- 蟻
- つばめ
- ふくろう
- 万里の長城
- 樹芽
- 煙草
- 失題
- 父親
- きぬもや
- 父母
- 再嫁の暮し
- 忘れていた心
- 春雨
- 絹靄
- 記憶
- 愛慕
- 悪しき夢
- その人を夢見し夜
- 女のにおい
- 白粉(おしろい)顔
- 妻のからだ
- ソウルの夜
- 秋の朝に
- 秋の夕に
- 半月
- 逢いたい思い
- 旧知
- 深く信じていた心誠
- 夢
- 君と友
- 紙凧
- 降る雪
- 悲しみの塊
- 楽天
- 風と春
- 雪
- 固く固い約束
- 紅い潮水
- 他国の地
- 千里万里
- 生と死
- 漁夫
- 蟋蟀(こおろぎ)
- 月色
- 不運に泣く君よ
- 海が変わり桑畑になると
- 黄燭火(おうしょっか)
- 心にある言葉だからとて全て語るものであろうか
- 後のこと
- 夫婦
- 私の家
- 明け方
- 雲
- 夏の月夜
- 巡り来る春
- 水ひし
- 我が家
- 野回り
- 捨てられし身
- 厳粛
- 願わくば我らに我らの耕せる土地があったなら
- 畝の上で
- 夕方どき
- 合掌
- 黙念
- 悦楽
- 墓
- 呪(まじな)う心
- 冷たい夕方
- 招魂
- 旅愁
- 渚の歌
- 道
- 渚
- 行く途
- 往十里
- 鴛鴦枕
- 無心
- 山
- つつじの花
- 朔州亀城
- 板
- 春香と李道令
- ほととぎす
- 山有花
- 家を思いつつ
- 華燭点す夜
- 富貴功名
- 追悔
- 無信
- 夢の道
- 人はいつかは死ぬものを
- せめて死んで欲しいと言うのが正しいのか
- 希望
- 展望
- 我は世間知らずに生きてきた
- 金の芝
- 江村
- 初めてのチマ
- 月見
- かあさん ねえさん
- 鶏がコケコッコー
- 死の契約
- 夢とは何
- 黄昏時
- このねむらざるひ
年譜・詩人紹介
解説 金炳善
訳者の言葉 林陽子
付録・日本語詩 (金素月の日本語の作品)
暗き苦しみ
若しも君が
やさしき悲しき