1992年5月、思潮社から刊行された岩崎迪子の第4詩集。装幀、装画は三嶋典東。
これらの作品をまとめるにあたって、改めて感じたことは、自分の内側にある像が、身体や現実を裏切って、見たくないもの、怖いものに変身してしまうことです。書く度に言葉の鏡がひび割れて、自らの像を砕いているからです。
(「覚書」より)
目次
- キーウィ畑で
- 夏の舌
- 分娩
- 植え込みの陰に
- 水の匂い
- 夢男
- 青髭
- 半景
- てのひら、ら
- もう一つ向こう
- メタモルフォーゼ
- 風の指
- 耳の空へ
- 青梅街道
- 渋滞
- 日和下駄
- 雨の音
- 暗転
- 竜巻
- 穴の時間
- フライパンの底で
覚書き