1997年4月、風濤社から刊行された浜田知章の詩論集。
目次
- 私記・詩人の戦争責任についての覚書
- 焼跡に残したサンダル
- 過渡期に生きた詩人たち
- 青き猪の旋律
- サークル運動の根本理念にふれて
- 食うべき詩・食えない詩
- テーマの衝動性と抑制力
- 「運動体として見直す」ということ
- モチーフと視点に関する覚書
- 藤沢周平小説「白き瓶」に現れた長塚節に関する若干の覚書
- 一本の樫の棒のごとく
- 一途の道を
- 変革のモメント・メタモルフォーゼについて
- 「炎の記憶」を起点とする感慨二、三
- 高部勝衛詩集「鏡の中の瞳」
- 長田三郎詩集「燕(つばくろ)」に関する覚書
- ケーテ・コルビッツに関する走り書
- 革命の四辻
- リアリズムの薄明
- 長谷川龍生小論
- 野村修論
- バネと憂愁(トスカ)と
- 詩人野間宏に関する私記
- 小野十三郎の詩的出発から「詩論」まで
- 一九三六年、初めて小野十三郎の詩を読んだ
- 一つの設問
- 「直感の抱擁」をめぐって
- 農民詩に関する覚書
- 美の自立条件について
- 混沌の父性像
- 形而上的美学への玄想
- 方言詩集「まるめろ」高木恭造著独自のことばの音楽を聴く
- 賞二、三のこと
- 詩碑ぎらい
- 「詩の臨場感」に関する一考察
- 工作者のポエジイをめぐって
- 関西圏文化運動の旗手・小野十三郎
跋 倉橋健一
あとがき